AnovaとBONIQの比較

低温調理器は様々なメーカーから似たような製品が販売されています。その中からAnovaと同程度の製品のBONIQを比較します。

目次

はじめに

近年話題になる低温調理は、厳密な温度管理が必要なため専用の調理器具を必要とします。

いち早く器具として話題に上がったAnovaは低温調理の代名詞とも言えるくらいネームバリューがあり、プロや感度の高い人達に普及しました。

しかし、低温調理器は構造が単純で類似品が多く価格帯も広いため、どの製品を選んでいいか迷ってしまいます。また、Anovaを買うにしても2万円前後という価格はポンと出せるものでなく、失敗しない製品選びをしたい調理器具といえるでしょう。

そんな中、Anovaと同程度の価格帯のBONIQという製品が販売されおり、手元でいじる機会があったので比較してみます。

スペックの比較

公式から拾ってきた数字をもとにした比較表を次表に示します。

 Anova(Wi-Fiモデル)BONIQ
サイズ高さ37cm
幅7cm
重量1.2kg
高さ37cm
幅10cm 
重量1.2kg
出力900W800W
温度25-99℃5-100℃
時間99時間99時間
設定温度0.5℃刻み0.5℃刻み
分解能0.1℃0.1℃
取説英語日本語
アプリありなし
プラグ3P2P
製造国不明中国
保証2年1年

ざっとこんな感じです。

スペック表には書いていませんが、BONIQは本体の色が2種類あり、黒と白を選べます。スペック上の差はほとんどなく、保証や日本語の取扱説明書やサイトがしっかり作られているかの違いがあります。また、BONIQ内部の駆動部に使用される消耗品は日本製です。BONIQは後発だけあって細部までこだわって作っている印象を受けます。

それぞれの使用感

○Anova

加熱するだけなら取扱説明書を見なくても直感的に操作が出来て楽。単位を変えたりタイマーを使おうと思うと調べないとわからなかったりするのでユーザーを選びます。

プラグは3Pなので日本で使い場合は変換プラグか対応している差込口に指す必要があります。鍋との固定はネジなので取り付けがワンタッチとはいかずに少し手間。

ブランド力というか、持ってると物欲が満たされる。

手探りで鍋や温度計、資料を揃えたい玄人向けの器具といった感じでしょうか。自分でオリジナルのレシピを作りたい凝り性の方にはAnovaをオススメします。

○BONIQ

日本語の取扱説明書があるので操作に迷うことはありません。Anovaと比較するとちょっと操作が多いかなといった印象。中国製となっていますが、細部がちゃっちいとかマイナスな印象はなく品質の高い製品です。

プラグが2Pなので変換コネクタが不要なのがありがたい。また、鍋と本体を固定するクリップがバネなので取り付けが楽なのもいい感じです。

日本語のレシピ、比較試験の情報が充実していて販売、普及に大変力を入れているのが伺えます。専用のアクセサリーの販売もされており、低温調理器専用のスタンドやホーロー鍋なんかも販売しています。

家電量販店のネットショップや量販店が出店しているアマゾンや楽天で購入可能ですが、公式サイトから購入すると割引を受けれたりする場合があります。クーポンが配布されていたり、アクセサリと一緒に購入すると割引されたり、これは購入する時期によるのでほしいときにやっていればラッキーということで。

初めて低温調理を行う場合、鍋の水深が足りないことがあります。BONIQのアクセサリに鍋もあるので一緒に購入しておけば本体が手元に届き次第使うことができます。

低温調理を初めてやるけど何から揃えたらいいかよくわからな場合はBONIQをオススメします。資料やアクセサリが揃っているので迷わず作りたい料理を作ることができるでしょう。

【低温調理器】 ミディアムレアのお肉が作れる BONIQ ボニーク
BONIQ

BONIQを使ってみた細かな感想は別記事にしたのでこちらを御覧ください。ひとことで言うと私がAnova持ってなかったらこれ買ってたと思います。日本語のレシピやサイト情報が充実しているところは特に魅力的。また、故障などの不具合があった場合はサポートセンターに電話すれば迅速に対応してもらえます。

おわりに

AnovaとBONIQは似た製品ですがそれぞれ違いがあります。

Anovaはいち早く市場を作った製品でブランド力があるのでそういったものが欲しい人やWi-Fi等で外出先から遠隔操作したい方、自分でレシピ開発をしたいマニア向け。

BONIQは日本語のレシピ、比較試験、サポートなどが充実しています。また、プラグが2Pだったり鍋との固定部がクリップ式なのが地味に嬉しい。初めて低温調理に触れる人向けです。

ブランド力や設定の操作性はAnova、本体の扱いやすさや日本語のサポートなどはBONIQが優れています。

低温調理器は決して安い製品ではないので、英語が読めたり自分で調べながら操作することが苦でないならAnova、日本語の取説が欲しかったりサポートが受けたかったらBONIQがオススメです。また、白色の家電で統一している場合はBONIQにすれば統一感を崩すこともありません。

どちらの製品でもサラダチキンやローストビーフといった火入れに経験が必要とされてきた料理が簡単に作れるようになります。

【低温調理器】 ミディアムレアのお肉が作れる BONIQ ボニーク
BONIQ

BONIQの最新モデルが2020年1月19日に販売されました。価格は少し上がりますが、Wi-Fiを使えたり本体が防水仕様になっていたりと進化しております。

旧モデルにはなかった防水機能は大変魅力です。水由来の故障を避けたい場合はこちらを検討ください。

【低温調理器】 ミディアムレアのお肉が作れる BONIQ ボニーク (BONIQ Pro, コスモブラック)
BONIQ

最新モデルはBONIQ2.0というモデルです。Wi-Fi機能に難はありますが、BONIQproを3割コストダンしたお手頃価格で、初めて買う人も買い替える人にもオススメ。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • この低温調理器って、要するに、Wi-Fiや遠隔操作が可能な、お湯を沸かすだけの機能ですよね。これより安価なスマート・プラグと炊飯器やスロー・クッカーで同様に調理出来るように思います。まさか、遠隔で献立変更が出来て、食材準備が出来るはずもないですし… 因みに、最近のスロー・クッカーは、調理温度や調理時間、開始時間をプログラムできますし、安価だと思います。

  • おっしゃる通りでございます。
    お湯を沸かして一定に保つだけです。
    最近のスロークッカーが安価でプログラムできるのは存じておりませんでした。
    教えていただきありがとうございます。

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