一言で言ったら買い。ただし、アプリは難ありなのでWi-Fiで外からコントロールしない人に限ります。
はじめに
ここ数年、低温調理器は様々なメーカーから販売され、価格帯も様々でどれを手に取ればイマイチわからないというのが現状です。
低温調理器の代名詞ともいえるAnovaは国内で代理店がなく、個人輸入するか、並行輸入品を購入する必要があります。そのため、トラブった場合、非常に面倒。
そんなわけで国内で展開しているちゃんとしたメーカーから購入したほうがいいと考えられます。
Anova同じような価格帯、性能で販売や情報公開に力を入れているのがBONIQ です。
数年前にクラウドファンディングで立ち上げて一気にシェアを広げ、後続機となるBONIQ proが2020年に販売されました。
今回はBONIQ proってどんな製品なのか、買いなのか、見送りなのか書いていきます。
BONIQ proの性能
旧モデルからユーザーの声を取り入れ進化させたモデルがBONIQ proとなります。様々なところがアップデートされているようですが、実際はどうなのでしょうか。
次表に新製品のBONIQ proと旧製品のBONIQの比較表を示します。
BONIQ pro | BONIQ | |
サイズ | 高さ:31.5cm 幅:5.3cm 重量:0.98㎏ |
高さ:37cm |
出力 | 1200W | 800W |
温度 | 5-95℃ | 5-100℃ |
設定温度 | 0.5℃刻み | 0.5℃刻み |
分解能 | 0.1℃ | 0.1℃ |
防水性能 | あり | なし |
取説 | 日本語 | 日本語 |
アプリ | あり | なし |
プラグ | 2P | 2P |
製造国 | 中国 | 中国 |
保証 | 1年 | 1年 |
出力が上がり、本体が小型化して設定温度が若干下がりました。大きな改良点は防水性能が付いたところです。
低温調理中は液面付近の湿度が上がるため、防水性能があるのはありがたく感じます。また、水で洗えるのも衛生面から言えば大きなメリットです。
スペックに記載しませんでしたが、底部に磁石が付いているため、ホルダーを使用することなく、磁石で鍋にくっつけることも可能なのも進化したポイントと言えます。
実際の使用感
箱は黒く、ロゴ等は金色のなっています。高級感がヒシヒシと伝わってくる。
中身はこんな感じで本体とホルダーが付いています。他に取説、ガイドブック、ステッカーが同封されています。
ガイドブックには低温調理の手引き的な微生物制御の話、肉の硬くなるメカニズムなど優しく書いてあります。この低温調理器を買って読めば低温調理を迷わず始められるといった印象。
ホルダーを本体に取り付けると鍋にセットして使用できます。
旧モデルもでしたが、このホルダーが本当に便利。
Anovaはネジ式で取り外しが面倒でしたが、BONIQのホルダーはクリップ式なのでワンタッチです。ただし、旧モデルに比べ大きく、バネの力も少し上がっているので取り付けに少し力がいります。これは外れるリスクを下げるたでしょう。
もうひとつ良かった点が、底部に磁石が付いている点です。磁石のくっつく鍋ならホルダーを使用せずに倒れることなく使用可能です。これはマジで便利。
ボタンも三つ(プラス、マイナス、スタート/ストップ)しかありません。こういった製品にしてはシンプルです。操作方法は取説を見て戸惑ったところはありませんでした。
ちなみにモーターの音はあまり気にならない程度です。シャーというモーターの駆動音はしますが、まぁ、こんなもんだよと言った感じで結構静か。
他にも良いところがあり、アクセサリーが充実しています。
例えば容器。低温調理を始めるときにどんな容器で行うか迷います。通常は深い鍋なのですが、鍋を占有して煮込み料理ができなくなることもあります。
BONIQ proの微妙なところ
いいよ、いいよ、というメリット話ばっかりだとあれなので微妙なところも書いていきます。
まずひとつめ。使用中にリレースイッチの音がします。
車のウインカーってカチカチ音がしますよね。これと一緒でヒーターの制御にリレースイッチという部品を使っています。
そのため、旧モデルになかった音が気になります。
まぁ慣れればちゃんと動いている証拠ですし、ウインカーと一緒で可愛いものなので気にするほどではありません。
次に、アプリが微妙。
使いにくいの一点。一度設定してもちゃんと動かない時があったり、アプリ内部の問題なのでこればっかりは改善を求むとしか言えません。あと、最初に電話番号で登録しなきゃいけないってなんとなく自分の感覚に合わない。
まぁ、ユーザーの意見をくみ上げて良い製品を作っているんですから、今後のアプリのアップデートに期待です。
さいごに、いっつも在庫なし。
大体予約待ち。早くても2週間待ちとかそれくらい。大変人気のある商品なのはわかりますが、もう少し供給量増やしてほしいのが購入者の気持ちじゃないですかね。
買いなのか、見送りなのか
買いです。
デメリットにあげてどうしようもない点は、アプリの使い勝手です。どうしても家の外からWi-Fiで制御したい場合は微妙かもしれませんが、多少の音や価格は気にするものではありません。
しかし、安いものではないので悩ましいところです。
低温調理器自体は安いものから高いものまで様々ですが、日本の市場でここまで情報発信をして新機種を投入してるのはBONIQくらいです。
良い製品をちゃんとした価格で購入する、と言うことでBONIQ pro は買いです。
おわりに
今回は実際に実機をいじってみての感想をまとめました。
性能は申し分なし。アプリ以外は問題ありません。
快適な低温調理ライフを送れ、サラダチキンからローストビーフまで神がかった仕上がりになります。
日本で販売されている低温調理器の中でもレシピや技術情報をしっかり発表してるのはBONIQくらいなので、低温調理器はBONIQにするのをオススメします。
特にBONIQ proはちょっと価格が高めですが、防水性能も付いていて水洗い可能なので衛生面からもいい製品と言えます。安い調理家電ではないのでちゃんと実績のあるものを買いましょう。
BONIQは新旧どちらのモデルをいつみても在庫があった試しがないので、予約してでも購入することをオススメします。
お求めはこちらからどうぞ。
最新モデルはBONIQ2.0です。BONIQproとほぼ同じ性能で価格は初代BONIQと大体同じです。
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