電気圧力鍋のメリット・デメリット、無水鍋や保温調理器を選ばなかった理由など、数ある電気圧力鍋の中でも操作が簡単、パッキンの交換も可能なパナソニックのが一番いいよという話です。
はじめに
鍋は料理をする上で必須です。その中でも圧力鍋は調理時間を短縮できるものすごいパワーのある調理器具になります。
圧力鍋って聞くと、加圧するから怖いという印象もありますが、圧力がかかりすぎない安全弁もついているし、圧力が下がってから鍋を開けることを徹底すれば安全に使用することができます。
時短以外にも圧力鍋にしか作ることのできないものもあるので、料理が好きな方は一つ持っておくといいアイテムかと思います。
特にパナソニック製の電気圧力鍋は電気圧力鍋の中で一番高圧で使用できパッキンも交換可能です。圧力鍋のデメリットにパッキンに匂いが移るという点がありますが、複数用意して匂いの強い料理と共用しなければ匂いは気になりません。
従って一番オススメできる圧力鍋といえます。
執筆時の製品は廃版となり、10年ぶりに新製品となりました。この製品は最高圧力が若干さがりましたが、パッキンは交換できるので使用感は悪くないでしょう。
ロングセラー商品なので、期待外れでがっかりすることはないと言えます。
圧力鍋でできること
圧力鍋にできることは二つあります。それは、調理時間の短縮と食中毒の原因になる細菌の死滅が可能な点です。
まず、調理時間の短縮は色々なところの記事にあるように何時間も煮込んで柔らかくするようなものが数分の一の時間に短縮できます。
例えば、牛筋やスネを柔らかく煮込む、魚の骨が柔らかくなるまで煮込む、根菜を柔らかくする、コンデンスミルクを生キャラメルにする等々、色々な時間のかかる調理の短縮ができます。これは、沸点を上げることで化学反応が早く進むためです。
次に食中毒の原因になる細菌類の死滅について。
細菌類は熱で死滅させることが出来るが、芽胞と呼ばれるとても耐久性の高い状態へ変化する菌がいます。その代表はボツリヌス菌やウエルシュ菌です。
これらの菌は100℃での死滅は困難ですが、水と100℃以上の温度があれば死滅することができます。文献には110℃で1.6-4.4分と記載されているので圧力鍋を用いると食中毒を予防することができます。
圧力鍋にできないこと
圧力鍋にできないことは、加圧中に蓋を開けることができないので細かな味付けやあく取りとできない点です。
味付けについては、調理前に分量をきっちり測れば問題なく調理できます。付属のレシピ本は辻調監修なので、これ通りに作ればかなり美味しく仕上がります。
あく取りは味に大きく影響を与えるように思えますが、あく取りをしない料理も存在しており、大きく味を損なうものではありません。例えば餃子や小籠包なんかはあく取りせずに調理されたもので味に大きな影響を及ぼさないことがわかります。
電気圧力鍋が良い理由
操作が炊飯器並みに簡単なことです。時間を設定すればあとは全部機械がやってくれます。加熱、保温すべて機械任せ。
なので、なんとなく怖いという方には最適です。
最初は圧縮された気体怖いなと思ったけど、炊飯器と一緒だし、火は使わないし、全部自動だしこんなにいいとは思いませんでした。
数ある電気圧力鍋の中からパナソニック製を選ぶ理由
2点あります。まず、パッキンが取り外して交換できる点です。
炊飯器で炊き込みご飯や料理をしたことがある人は使用後にどうなるかご存じでしょう。ニオイが次の料理についてしまうことがあります。特にカレーのような強いニオイの料理を作った後にご飯を炊くとかなりカレーっぽいニオイがつきます。
これの大部分はパッキンに付着したものです。パッキンを複数用意してご飯と煮込み系の料理で使い分けたりするとニオイが気になることを防げます。
もうひとつが実績です。パナソニックは昔から電気圧力鍋を販売してきました。そしてモデルチェンジして次の製品を販売しています。近年は様々なメーカーから電気圧力鍋が販売されてきました。色々な製品があって選ぶのが難しく感じるときは、実績のあるメーカーやブランドから選んで買うことをオススメします。
使ってみての感想
操作が簡単なことにつきます。他社製品は、機械が勝手に調理してくれるようなレシピを搭載しているものがあります。正直こんなの必要なくって、設定した時間、温度で維持してくれるだけでOKだと思います。
操作性が本当によくって、圧力設定>時間設定>実行なのでボタンを数回押すだけで調理できてしまいます。
多機能家電製品は使いこなせず結局決まった設定や機能しか使わなくなってしまうのでこれくいシンプルで良いと思う。
あと、炊飯器の代わりに使えます。もちろん炊飯器よりも早く炊けます。仕上がりはもちもちしていてとても美味しいです。高級炊飯器に比べればかなり割安なんじゃないかな。
特に玄米が美味しくてプチプチモチモチ、火加減も自動でやってくれるので簡単に美味しい玄米が炊き上がります。また、鯖の水煮のような通常の調理で作るのに時間がかかるものも簡単に作れます。
保温調理器や無水鍋で迷ってる方へ
保温調理器は真空の容器に入れて温度を維持するものです。温度がゆっくり下がっていくものなので煮崩れしにくいのが最大の特徴です。
以前、購入して使いましたが、煮詰めることができないのであまり使わなくなってしまいました。
無水鍋は、水を加えないで食材の水分を使います。どんな鍋でも同様の調理が可能なのであまり使うメリットを感じません。
カラフルでおしゃれな鍋を使って写真を取りたい方向けなのかなと思います。
電気圧力鍋で作ったものたち
この圧力鍋の料理です。記事が増えたら追加していきます。
おわりに
電気圧力鍋は火を使わずに調理が行えて火力調整も機械が勝手にやってくれます。炊飯器の延長の感覚で使えるので操作性も大変良いです。
パッキンも別売りされているので炊飯と調理にわけるとパッキンからの匂い移りを防げます。
煮物の時短、牛すじや魚の骨まで柔らかくする、色々な調理に使えるのでおすすめです。
使っている便利な調理器具類をまとめました。こちらもあわせてご覧ください。
参考文献
アトキンス 物理化学要論 第3版 (2003)
日本醸造協会誌, Vol. 98(2001), 526-534
コメント