専用の低温調理器を使用せずに、カセットコンロと温度計を使って温度コントロールをして低温調理を行います。温度が多少上下しますが問題なく調理可能です。
はじめに
低温調理は、可食部の筋繊維が熱収縮を起こさない温度で殺菌する調理法です。専用の調理器具を使わなければいけないと解説している人もいますが、専用の調理器具は2万円前後します。ヨーグルトメーカーを使えば数千円で済みますが、そのために購入して使わなくなってしまうのはもったいないです。
一度、低温調理を試してみて購入を検討してもよいと思います。そこで家庭にある温度計とコンロを使って熱源のオン・オフを人間がコントロールします。作るものはローストビーフ。
作り方
◯調理法
①お湯を沸かし火を止める
②温度計を入れ水を足し55℃にする
③ビニル袋に肉と調理液、ハーブなどを入れ空気が入らないように閉める
④鍋に袋ごと入れる
⑤温度が53℃になったら加熱55℃を超えたら火を止める
⑥1時間以上維持
⑦肉を休ませる
⑧肉表面に焼き色を付け完成
◯調理例
カセットコンロに鍋を乗せて温度計を突っ込んでビニル袋に入れた肉を入れてアルミ箔で蓋をします。それから温度が下がったら火をつけて温度が上がったら火を止めます。火加減は放熱次第なので温度が2℃下がったら点火、55℃を超えたら火を止めるという操作を繰り返します。これを1時間以上やります。撮りためた録画とか他のことをしながら適当に温度保持しましょう。
袋を鍋から取り出すとうっすらピンク色で肉がプルプル。うまく調理できています。
切ってみるとこんな感じ。断面はピンク色でミディアムな感じです。このときは感動して焼くのを忘れました。高温で片面1分ほど焼くと焼き色がつくのでお忘れなく。
あとはソース類をかけて完成になります。
実食
柔らかいけど歯ごたえが結構あって生肉を食ってる感じがします。赤身肉だからってのもあるんだろうけど、味は赤身肉のしっかりとした味とソースがとても美味しい。焼き色を付けたらどんなにおいしいんだろうか。残念極まりない。ステーキにも同じ手法が使えそうです。
おわりに
専門の低温調理器を使わなくとも気合と根性で低温調理可能です。試しに作ってみてから調理器具の購入の検討を行ってみてはいかがでしょうか。
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