釈迦頭(バンレイシ・シュガーアップル)を食べる

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はじめに

釈迦頭は台湾でポピュラーな果物のひとつです。亜熱帯から熱帯の地域で栽培されるため、日本では馴染みのない果物と言えます。沖縄の一部で栽培されているそうですが、本土へ渡ってくることはほとんどありません。というのも、バンレイシ科の作物は熟すと柔らかく、流通に適さないためです。

一方で台湾からの輸入品が入ってきています。防疫上の理由から冷凍されたものとなりますが、冷凍技術の開発によって味や品質を落とさずに輸入できるそうで、今後流通量が増えると思われます。

今回は通販で入手した沖縄の釈迦頭を食べてみようと思います。

外観と味

釈迦頭の外観は、仏様も螺髪を連想させる形状をしています。

生の釈迦頭の食べ頃は、黒ずんで柔らかくなったらと言われています。写真じゃ伝わらないんですけど、持っただけで螺髪が取れてしまうくらい柔らかくなっていたのでこの個体は食べ頃ということになります。一部に黒ずみもあるし、香りもほんのりいい香りがするので切って食べます。

果肉は柔らかくスッと包丁が入ります。種は1cmほどで実の大きさにしては小さい印象を受けます。

さっそく食べてみます。めちゃくちゃ美味しいです。甘くしっとりとしつつ、ねっとり濃厚な甘味。香りは薄いトロピカルフルーツ系ですね。種の周りは、柔らかい柿の種周辺に似た食感がします。

皮の近くと内部の食感、味も異なります。皮の近くは、ナシのような石細胞と呼ばれるシャリシャリとした硬い食感がします。内部はそこまで石細胞を感じません。皮も食べれますが、真ん中の種周辺に比べれば味は落ちます。

森のアイスクリームと呼ばれるだけあって、ヨーグルト系の酸味のあるアイスに近い味といった感じでしょうか。バンレイシ科のポポーやアテモヤに似た味がします。

あまりにもの美味しさに気づいたら皿の上から釈迦頭が消えました。台湾産の冷凍ものが出回るのが待ち遠しいです。

美味しいバンレイシ科の果物

釈迦頭はバンレイシ科の果物です。同じ科の果物に、ポポーやアテモヤがあります。この科の果物はどれも美味しいのが特徴です。

ポポーは、幻の果物なんて呼ばれ、森のカスタードクリームなんて呼ばれています。その味は、トロピカルフルーツ系の香りが強く、ねっとりした濃厚な味が特徴です。戦前の日本で広く栽培されていたそうですが、味が悪く、次第に廃れたそうです。現在は、品種改良され美味しい物が出回ることから、再び脚光を浴びています。

アテモヤは、釈迦頭とチェリモヤを掛け合わせた作物なので味も食感も近く、キャッチコピーも森のアイスクリームと同じです。まだ食べたことがない場合、比較的入手しやすいアテモヤを購入してもいいかもしれません。沖縄で栽培されたものが冬場に百貨店や青果店に並ぶことがあります。なければ通販で容易に入手できます。

おわりに

釈迦頭は大変美味しい果物です。美味しすぎてあっという間に食べきってしまいました。いつかは本場の台湾で食べてみたいと思います。

中国が禁輸したため、新たな売り先として日本にも冷凍物が流れてきています。フレッシュなものは冬から春にかけて購入できます。冷凍物は年中Amazonで購入できるのでこちらのリンクから購入願います。

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