漬けた梅にシワのよらない前処理法

梅、しわしわ、と言ったキーワードで飛んで来る人がいるのでサクッとその人達向けにまとめます。

梅がシワシワになる理由

これは浸透圧によるものです。生の梅はまだ生きており、細胞の半透膜が機能しています。そのため、シロップや梅酒を漬けるときに浸透圧の高い液体が梅に触れると半透膜は濃度を一定に保とうとするため水をどんどん出します。

ナメクジやカタツムリに塩をかけたように身が縮んでしまい、結果シワシワになってしまいます。

防ぐ方法

とっても簡単です。この半透膜の機能を停止してしまえばいいのです。

具体的な方法として、こうあ部と呼ばれる枝と実がくっついている枝のような部分に穴を開けて冷凍するだけです。キンキンに凍らせることで細胞の半透膜の半透性は失われて浸透圧の高い液体と接触しても濃度調節するのために水分を足すことはなくなります。

この画像は、凍らせた梅で梅酒を漬けているものです。漬け始めて10日程ですが、殆どの梅はシワがよっておらずキレイな球体を保っています。一部例外はいますが。文献上でも100%シワを防げるというものではないのでこんなもんでしょう。

ちなみに4ヶ月経過したのがこちら。シワがよらず丸い状態が維持されています。

おわりに

梅をシワシワにせず梅酒やシロップを漬ける方法は、梅を冷凍させる方法とへその穴を開ける方法になります。

僅かな手間ですが、適切ま前処理を行うことでシワのよらないキレイな梅を漬けることが可能です。ただし、すべての梅にシワがよらないわけではなく、一部の梅にシワがよることもあります。そのへんは注意下さい。

梅酒の漬け方はいくつか記事を書いているのでこちらも合わせて御覧ください。

梅酒に起こる化学変化と製法による味の違い

梅酒に使う梅の前処理として「追熟」を行う

「追熟梅酒」を作る

参考資料

群馬県農業技術センター研究報告, Vol.11(2014), p89-90