ジャックフルーツを食べる

巨大なジャックフルーツを割ったので捌くときの対策や味などを解説します。

目次

はじめに

世界最大のフルーツをご存知でしょうか。それはジャックフルーツ(パラミツ)と呼ばれる果物です。その重さは50kgを超えることもあります。

熱帯果樹なので日本では馴染みはありませんが、冷凍物や缶詰が輸入食材点で販売されています。極稀に沖縄で栽培されたものが販売されていることもあるみたいです。

若い未熟な果実は野菜として使うことができ、熟したものはフルーツとして食べられるだけでなく、種はナッツのようなもので塩ゆでにしたりして食べることができます。皮と軸以外捨てる場所がなく、可食部の多い果物ということで大変効率が良い印象を受けます。

ジャックフルーツに触れる機会に恵まれたので解体方法や食べ方などを解説します。

ジャックフルーツ解体の準備(ベタベタネバネバの樹脂対策)

ジャックフルーツはベタベタする樹脂を含みます。

画像は2つに割った様子です。断面から湧き出てきている白い樹液は触るとネバネバになり水で洗っただけでは落ちません。樹脂は油溶性なので水や洗剤には溶けず、油に溶けます。ガムがチョコやスナック菓子、油に溶けると同様なので、食用油を用意してから解体しましょう。

直接触れる包丁には予め食用油を塗り、まな板はラップで物理的にガードしておきます。手は手袋推奨。なければ食用油を塗っておきます。

もし付着して取れない場合は、油を塗ってこすれば落ちます。未熟な若い個体のほうが樹脂の量は多く、熟した個体のほうが少ない傾向ですが、完全に消えることはないので熟度に関係なく油をは用意しましょう。

若い未熟なジャックフルーツの食べ方

ちょっと若い個体で硬くニオイはありません。若干青臭さがあり、フルーツではない感じがします。

包丁を入れると樹液が染み出してきます。こいつが付着するとベトベトして手の施しようがなくなってしまいます。

若い未熟な個体だけあり、種や軸も柔らかく皮以外食べれそうな感じがします。

皮を適当に落とし、可食部だけの状態にします。

適当にカットして下ごしらえは終わり。

ちなみにこの状態での味は、モソモソした詰まったスポンジです。味はいい意味でも悪い意味でもなく、調理次第で何色にも染まります。一部はシャキシャキとした食感のものもありますが、味は同一です。

オススメの食べ方はカレー。食べごたえがあり米の食べる量を減らせます。

カレーの作り方は、決まったものはなく、好きなカレーに入れればいいんじゃないかな。市販のルーでもいいし、スパイスカレーでも現地のレシピでも好きなものに放り込みましょう。

ちなみに未熟なジャックフルーツは缶詰でも販売されています。

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熟したジャックフルーツ

熟したジャックフルーツは若干柔らかく、甘いニオイがしてきます。こいつを捌いて食べれる形にしていきます。

包丁を入れた断面から樹液が染み出してきますが、その量は未熟な個体に比べれば僅かです。とはいえベタベタして取れないので対策はしましょう。

フルーツとしての可食部は種の周りの部分です。軸を落としてから中身を取り出していきます。

種の周りの可食部とそうでない繊維質の部分(通称エノキ)があります。こちらも甘くてシャキシャキしていて食べることも可能です。

種の周りの可食部と、繊維質のエノキの部分を並べた様子です。色の違いが見て取れるように、甘みも可食部>エノキとなっています。

軸を外して皮を内側に反らせると、チアガールのボンボンみたいな姿になります。この中の袋状になっているところが可食部で中心部に種があります。

取り出して種を取り出すといよいよフルーツとしての可食部とご対面です。種は食べれるので取っておきましょう。

可食部、種、エノキを分けた様子がこちらです。

それぞれ食べてみましょう。

フルーツとしての可食部

フルーツとしてのジャックフルーツの味は、大変甘く色々なフルーツの香りが合わさってトロピカルフルーツとして体現しています。香りはかなり複雑で、マンゴー、パイナップル、バナナ、ライチ、メロンといった色々なニオイが混ざっています。

食感も独特で弾力がありシャキシャキとした食感です。ジューシーではなく果汁は少なめ。似た食感のフルーツはなく、食感はジャックフルーツ特有のものと思われます。

いつかは現地で食べてみたいと思える味でした。

種は塩湯でして食べます。1-2%程の塩水で10分くらい茹で硬い薄皮をむいて食べます。茶色く見える皮は気にならず、外側に半透明の硬い薄皮があるので取り除きましょう。

味はクリみたいなホクホク感のあるナッツといった感じでしょうか。大変美味しくパクパク食べれます。

エノキ

食感はエノキです。味は薄ら甘く、そのまま食べるには物足りなく感じます。

エノキっぽい食感なので、なめ茸風に調理してみましたが、甘い味とトロピカルフルーツ臭が邪魔して食べれたもんじゃありませんでした。よって封印。

冷凍ものとの味の違い

可食部を冷凍した製品が輸入食材店で販売されています。種の周りの袋状の可食部が20個程入っています。

ひとつとりだしてみるとこんな感じです。袋状になっていて中心部は種が入っていた部分になります。

味は大変甘いのですが香りがちょっとイマイチ。生のジャックフルーツにあるような香りの複雑さがありません。海外の冷凍フルーツによくある過熟ぎみの甘酸っぱいニオイが混ざっていて正直イマイチです。

甘みや食感はいいんですけど、香りが合わない。食べるなら生のジャックフルーツに限ります。

食べる上での注意点

ジャックフルーツはラテックスアレルギーを持つ人が食べると体調を崩すおそれがあります。アレルギーを持ってる人は避け、少しでも異変を感じたら無理に食べないでください。

トロピカルフルーツはアレルギーを起こしやすい物が多く、合う人合わない人がしっかり別れます。美味しい物が多いだけに残念ですが、体質は変えられないしリスクを負ってまで食べるものでもありません。他に美味しいものを食べましょう。

おわりに

ジャックフルーツは大変美味しい果物です。特に生のジャックフルーツは冷凍者に比べ香りが複雑でした。生のジャックフルーツに巡り合ったらぜひお試しください。

今回解体したジャックフルーツは黄色い果肉ですが、オレンジ色の品種も存在するらしく、しかも美味しいとのこと。海外でオレンジ色のジャックフルーツを見かけたらぜひお試しください。

冷凍ものにチャレンジしてみたいという方はこちらのリンクからどうぞ。当たり外れがあり、あたりを引くといい香りが残っているというのでチャレンジあるのみです。

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