低温調理も可能なTESCOM低温コンベクションオーブン

ドライフルーツの作成、発酵、低温調理が行えるコンベクションオーブンです。庫内の温度を測定したところ、非常に安定した温度となりました。

温度制御が行えるオーブンを探している方にはぴったりの製品です。

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目次

はじめに

料理の仕上がりを決める要素は調理温度と調理時間です。

温度や時間を測定したり、コントロールする器具を使用することが料理上手への近道と言えます。逆に言うと、温度や時間を見ずに調理することは、目隠しして道を歩くようなものでしょう。

特に近年話題の低温調理は、専用の器具を用いると、誰でも手軽にクオリティの高い料理を作ることが可能となります。しかし、低温調理には、専用の器具かヨーグルトメーカーを代用するしかありませんでした。

2019年にTESCOMが低温調理が可能な製品を販売しました。この製品は、これまでコンベクションオーブンでは難しかったドライフルーツの作成、発酵、低温調理などが行え、、焼く以外に活躍が見込めます。

TESCOM低温コンベクションオーブンの特徴

TESCOM低温コンベクションオーブンは、発酵、乾燥、低温調理、オーブン調理が行えます。

中でも魅力なのは、通常のコンベクションオーブンではできなかった低温調理でしょう。

低温調理器のような自由な温度設定はできませんが、35、40、45、50、55、60、65、70、80、90℃に設定可能です。低温調理器を持っていても55℃とか60℃、高くても65℃くらいまでしか使わず、細かな温度設定はあまり行わないので、低温調理器を始めたい人には十分の機能と言えます。

また、多機能をうたっており、発酵、乾燥、低温調理、トースター、オーブン、ノンフライヤーのような機能が使えます。

庫内は足つきの網を使えば2段調理まで行えます。ただし、あまり高さがないのでドライフルーツや乾燥野菜用でしょう。

TESCOM低温コンベクションオーブンの弱点

良いところばかりではなく、残念なところも何点かあげます。

「庫内が狭い」これに起因したデメリットが多く見ら得ます。

高さが足りないのでちょっと大きい料理は作れません。丸どり焼いたりとかはちょっとできないです。

何でも作れるのは確かに作れるんだけど、ドライフルーツや乾燥野菜を作るときなんかはちょっと物足りないですよね。

専用の器具の良いところは、特化しているので容量もそこそこあって量が作れる点です。

一方、低温コンベクションオーブンは庫内の狭さがネックになり、試作やちょっと作ってみたい程度になってしまいます。

庫内の横幅も25cmなので大きめのピザは焼けないので大人数用に作る場合、物足りなく感じるでしょう。

と、庫内の狭さに起因したデメリットをあげましたが、小さくても高性能なので少量しか作らない、初めてオーブン買うんだけど、どんな製品がいいのといった方にはオススメです。

特に料理初心者で何を買ったらいいかわからいない人はこれを買っておけば間違いありません。また、物を増やしたくない場合、こういった製品は重宝します。

庫内の温度特性

いくつか取ったデータを公開します。

センサーは庫内上部に設置されています。

温度が設定値より下がると数秒石英管に通電して温度を保持するというもの。

まず、低温側での安定性を見てみましょう。

オーブンが40℃になり、40℃を保持し始めたところから測定を始めました。

オーブンは40℃となった後も庫内は若干温度が低く、40℃で安定するまでに5分程度要しました。その後はほぼ一定の温度を保ち、加熱時に一時的に高温になるということはありませんでした。

あと、手持ちのモニターでは44℃くらいを示しているんですよね。設定値は40℃なんですけど。

これは、センサーの位置の違いや庫内にちゃんと食材を置いたときに変わると思われます。

非接触式の温度計で、庫内に設置されたセンサーを測定すると、おおむね40℃だったので、設定値が真値という訳ではなさそうです。

次は、55℃へ昇温してみます。

加熱開始から5分程で55℃となりました。こちらも安定してからは温度が暴れることはなく一定を示しています。

さらに昇温して最高温度まで上げてみます。

設定値の上限は230℃です。加熱開始し始めてから5分ほどで230℃で安定しました。昇温が終わると、少しだけ温度が上がりすぎてしまうという、オーブンのよくある特性が出てしまいます。

これは加熱あるあるなのでどうしようもありません。

230℃になった後は、ほぼ230℃一定で安定しました。

最後に、扉を開けて復帰するまでを見てみます。

開け閉めした後の様子がこちらです。

扉を閉めて昇温が始まってから5分程で設定値の230℃へ戻ることがわかりました。その後は温度を維持しています。

色々温度を測定しましたが、どの温度域でも一度安定したらずっと保持することが分かり、とても優秀なオーブンということが分かります。

実際に低温調理した記事は別記事にしているのでこちらをご覧ください。

買いなのか、見送りなのか

低温調理器を持っておらず、試してみたい人は買いでしょう。なぜなら、低温調理に飽きても他の機能が使えるからです。

また、コンベクションオーブンを探している人にもオススメです。特に料理初心者の方にぴったりの製品と言えます。

温度制御が可能で設定範囲も幅広いので色々な料理に挑戦できます。このオーブンに不満が出てきたら専門の調理器具を購入しても遅くないでしょう。

買ってはいけない人は、乾燥機としてがっつり使いたい場合や低温調理で一度にたくさん作りたい場合、丸どりを焼いたり大きいピザを焼きたい場合です。

庫内の広い製品や専用器具の購入をオススメします。

おわりに

TESCOM低温コンベクションオーブンは発酵、乾燥、低温調理、オーブン調理、トースター、ノンフライヤーの機能を持った製品です。

庫内の温度も安定していて大変使いやすいと言えます。

庫内の狭さはあるものの、発酵、乾燥、低温調理はどれも専用の器具が必要でしたが、これ一台で済むので持っていると料理の幅がかなり広がるでしょう。

不満が出たら専用の器具を買うでもいいかもしれませんね。

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