サポジラを食べる

干し柿や黒糖のような味がする果物と言われています。

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はじめに

サポジラは、樹液がガムの原料になります。ウルシやゴムのように樹皮に傷を付け、樹液を集めて煮詰めるとチクルと呼ばれる硬い樹脂になり、これを原料にガムを作るようです。

現在の原料の多くは、酢酸ビニルなどの合成樹脂に置き換わりましたが、自然食品系の商品に天然チクルを使ったガムがあります。チューインガムの原料になっていたため、和名はチューインガムノキとなっております。

サポジラは樹液を利用する以外に果実も食用になり、味は干し柿や黒糖ににているとのこと。メキシコガキとも呼ばれることがあるそうなので、味は似ているのでしょう。

今回はサポジラを食べてみます。

サポジラの食べ方

サポジラは、タンニンを含むため未熟な果実は渋くて食べれません。そのため追熟をさせてから食べます。追熟は、室温で数日行います。熱帯果樹なので冷蔵庫に入れてしまうと傷んでしまうので注意してください。

追熟の目安はすこし柔らかくなるくらいです。表面にシワが寄ってきたら食べごろになります。食べる数時間前に冷やしておきましょう。

食べ方は皮を剥いてそのまま食べたり、縦に数等分して食べます。皮を剥くのが面倒なら、半分にしてスプーンですくって食べてもいいです。

他の追熟方法(文献)に、6%程の塩水に3-4日浸すとよく追熟するとありますが、こちらは未検証。次回入手したら試してみます。

サポジラの味

程よく柔らかくなったところで食べてみます。

断面は茶色でねっとりとた感じがします。この個体は柔らかかったのでスプーンですくって食べます。

味は、聞いていたような干し柿や黒糖に近い味です。果物の爽やかさはなく、黒糖のようなどっしりとしたコクがあります。ジューシーな黒糖を食べている感じですね。ただし、石細胞があるため、梨のような小さくて硬いツブツブが口の中に感じます

おわりに

サポジラは、干し柿や黒糖のようなコクのある瑞々しい果物です。タンニンが多いことや味からメキシコガキと言われるのも何となくわかります。

入手方法は、沖縄で少量生産されるものを現地で購入するか、通販に流れてくるものを見つけて買いましょう。

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参考資料

日本食品工業学会誌, Vol.27, No.6(1980), 311-322

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