仏手柑(ブッシュカン)を食べる

見た目が這いよる混沌。

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はじめに

仏手柑という柑橘をご存じでしょうか。12月の下旬になると柑橘の産地では見かけるようになります。

名前の合唱した手に由来します。手というよりもクトゥルフ神話に登場する何かに見えるくらい不気味な形です。見た目からは想像できませんが、実は縁起物で日本では正月飾りに利用されています。中国でも同じく縁起物として扱われています。

食用にすることもあるそうですが、食べ方を調べてもあまり出てこず、和菓子屋さんが仏手柑の甘露煮を売っているくらいです。

美味しいならとっくに普及してるはずなんで、そこまで美味しくないものなんだろうけど食べてみます。

仏手柑の生食

さっそく食べてみます。まず真っ二つに割ってみます。

こいつ果肉がゼロでございます。見渡す限りの白。種すらございません。想像した柑橘とはかなり違って正直戸惑っております。一方で、香りは良く、柚子とかカボスとかそっち系のさわやかな感じがします。

味は・・・ほんのり苦い。美味しくありません。これは生食用の品種じゃありませんね。ってことで砂糖で煮ます。

仏手柑のマーマレードづくり

柑橘の果肉を入れたジャムはマーマレードと呼ばれます。作り方自体は柑橘の重量の1/2の砂糖で加熱して少量のレモン汁を入れば完成となります。

作り方

〇材料

・仏手柑  適量
・砂糖   仏手柑の半分
・レモン汁 大さじ1

刻んだ仏手柑と砂糖を鍋に入れ火をかけて半透明になったらレモン汁を加えて完成です。

さて、這いよる混沌のマーマレードの味ですが、苦みが強いですね。普通のマーマレードに比べても苦みが強く、これだけでは食べれません。例によって何かの料理やソースに混ぜて使うくらいしか用途が思い浮かびません。

色はすっごくきれいなので、仏手柑ピールの方が良かったかもしれないです。いずれにせよ、生食やちょっと砂糖で煮ただけでは太刀打ちできない強さを感じました。

おわりに

仏手柑は12月下旬から飾り物として出回る柑橘です。見た目はユニークで香りもいいので、飾りとして楽しんでみましょう。

食べるのはオススメできない。現場からは以上です。

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