淡くとろける果物「アビウ」

柔らかい柿に似た食感の美味しい果物です。

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はじめに

熱帯果樹のひとつにアビウという果物があります。聞きなれないのも当然で、原産地はアマゾンの源流域と言われており、熱帯のような温暖な地域で栽培されています。植物の分類もアカテツ科という聞いたことのない科なので、いったいどんな物か想像もつかないといったところでしょう。

日本では沖縄等の温暖な地域で少量栽培されており、直売所に並んだり一部が通販に流れてきます。メルカリ何かでも売買された様子が見られるので探せば入手は可能です。

ネット上では食べた人の感想があがっており、柿のような味で結構美味しいとのこと。いつかは食べてみたいなと思っていたところ、入手できたのでさっそ食べてみたいと思います。

アビウを食す

アビウの外観は、こぶし大の大きさで緑色が混ざった黄色をしていす。形は球状ですが、先端の尖った物もあるそうです。入手した個体は熟しすぎていて限界が近く感じます。

熱帯果樹ですが、トロピカルフルーツ的な匂いも果樹特有な芳醇な香りもしません。わずかに黒糖のような匂いがする程度です。

輪切りにすると、内部は半透明の果肉と種があります。

こいつをスプーンですくって食べます。というのも、果肉がそこまでしっかりしていないので皮を剥くよりもスプーンで食べるほうが楽です。

さて、その味ですが、甘くて美味しいです。食感はわらび餅と寒天の中間くらいでぷるっとした柔らかくしっとりとした食感。特有の香りや味というのはなく、遠くに黒糖のような香りがする程度です。

苦みのしないのもいいところです。他の熱帯果樹のカニステルやホワイトサポテといった物の中には、わずかながら苦みのあるものもありますが、アビウは苦みがないので安心して食べれます。

ただし、トロピカルフルーツの尖った味を期待して食べると、肩透かしを食らうかもしれません。

種は親指の先くらいの大きさでしょうか。こちらも柿の種のように柔らかいゲル状の果肉で覆われています。柿と違うところは歯でそぎ取れないところです。

種を発芽させて育てれば実る日がくるかもしれません。余裕がある方は植えてみてはいかがでしょうか。

おわりに

アビウはさっぱりとした美味しい果物です。わらび餅と寒天の中間くらいのしっとりとした食感はクセになります。

国内では、沖縄や鹿児島の温かい地域で少量栽培され、8-9月に稀に直売所に並ぶそうなので旅先で見かけたら即買いしたいくらいです。

メルカリでも購入できるそうですが、農家の出品でない場合は転売になるので注意しましょう。

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