日本では流通していないグリーンアーモンドを食べます。
はじめに
食材は完熟してから食べるものや未熟なものをあえて食べるものなど様々です。
例えば大豆は、未熟なら枝豆、完熟すれば大豆として食べることができます。大豆のように未熟な状態であえて収穫する作物はあまりありません。スイカやメロン、柑橘類のような摘果したものを漬物に利用する程度です。
あえて本来食べない未熟な形で収穫する食材にアーモンドがあります。
アーモンドはモモやサクラの仲間で、ソメイヨシノに似たキレイな花を咲かせます。実は梅の実よりちょっと長く尖った形をしています。我々がよく見るアーモンドは、ウメやモモでいうところの種の内部の仁と呼ばれるところが流通しています。
海外では未熟で種が固くなる前の状態で食べる地域があると聞きます。一体どんな味なのか食べてみたかったので苗を植えて育ててみました。
ちなみに木になっている未熟なアーモンドはこんな感じです。産毛が生えていますが、色は緑色で文字通り、グリーンアーモンドといった感じでしょう。
食べ方
軽く洗い、そのまま食べたり、塩をつけて食べるそうです。
半分に割るとこんな感じ。中心部の白いところがアーモンドになる部分です。
その味はほんのりとした酸味と渋みがあり、何とも言えない味わい。食感はカリっといい歯ごたえなのでこれはアリです。
ほんのり香る青臭さは癖になりそう。
そのままかじるよりも、薄切りにしてサラダに混ぜたりしたほうが合うように思います。
ただし、バラ科の未熟な果実は青酸化合物を含む場合があるので多量に食べないほうがいいと思います。
おわりに
アーモンドやモモなどバラ科の果樹の種には青酸化合物が含まれていて体に良くないことが知られています。いわゆる天然毒と言われるものです。毒性が強いから食べてはいけないというわけではなく、少量で害にならない程度なら問題なく食べれます。身近な例だと銀杏でしょうか。
グリーンアーモンドはイランや中東あたりで生食するそうで、現地では塩をかけてサラダ感覚で食べるそうです。味もそこまで悪くなく、多少渋みの有る山菜のようなものと思えばいいのではないでしょうか。
自分で育てるのが手っ取り早く、探せばホームセンターで苗も手に入ります。植えれば翌年に花が咲き実も付けるのでどうしても欲しい方は苗を探してみましょう。
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