いわしのしょっからの食べ方

漬けてから半年以上が経過したものを試食も兼ねて食べます。

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はじめに

しょっからいわし、いわしのしょっからと呼ばれるイワシの塩蔵品は新潟沿岸部の保存食で各家庭で作られます。

作り方はシンプルでイワシと塩のみです。イワシの重量に対して20%くらいの塩を加えれば作れます。重しを重くしたらいい、塩は多いほど良いと言われていますが、重しはイワシが浮かないようにするためなのであまり拘る必要はありません。また、塩は多すぎると水が抜けすぎて食感が損なわれるので程々に。

食べごろは家庭にもよりますが、ひと夏過ぎたや1年漬けたものなど色々です。とりあえずひと夏経過しているものを試食も兼ねて食べてみます。

外観

漬けている容器から取り出すと容器の形に身が固まっていました。

手で三枚におろしてみます。身はだいぶ固くなっていますが簡単に身をはがせます。

一般的な食べ方

料理に塩の代わりに使ったりするような凝った食べ方はしません。軽く湯がいて塩抜きしてご飯のおともにしたり、塩抜きせずに焼き目がつくまで焼いて食べたりします。

これは塩抜きせずに焼いたものです。香ばしく食欲をそそる感じ。

ご飯のお供として頂きます。

塩加減と香りがとてもよく美味しいです。白米でなく玄米にしたのもよかったかも。すごく合います。アンチョビのようにボソボソとしていないので食感も非常に良いです。

日本酒が飲みたくなってくるような味。酒のあてにも最適ですね。

いわしのしょっからはかなりしょっぱいので茶碗1杯のごはんなら1/4匹ぶんで十分かと思います。

サンマとイワシの比較

過去、脂が乗った魚としてサンマを利用してしょっから作りを行いました。

関連記事:サンマでアンチョビを作る

サンマの仕上がりは良かったものの、脂の匂いがきつくクセのある仕上がりとなりました。イワシも同様に仕上がるのですが、イワシのほうが癖が少なく食べやすい感じとなります。

どちらも美味しいけど、やっぱりイワシのほうが美味しいかなと思います。

料理への使い方

漬けている容器に残った汁は魚醤のようなものです。なので魚介系のパスタやアヒージョに入れるととても合います。

ただしょっぱいだけでなく、イワシが分解して出てきた旨味もたっぷり含んでいるので様々な料理に使えます。

今後追記していきます。

おわりに

しょっからは各家庭で作られていましたが、最近は作り手も減っていると聞きます。簡単に作れて美味しいのでなんだか残念だなと。

地域の伝統食の作り方から活用方法まで今後は検討できたらなと思います。

関連記事:新潟の保存食「いわしのしょっから」を漬ける

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