宗谷本線で行く稚内観光

廃止が噂される宗谷本線。車移動の旅行では味わえない秘境感が味わえます。

目次

はじめに

宗谷本線は旭川と稚内を結ぶ路線です。この区間は電化されておらず車両はディーゼル車となります。そのため線路には架線がなく、初めて見る場合は違和感を感じます。

宗谷本線は,ほとんど人の乗り降りのない駅も多く貨物のコンテナのような待合所のある駅や掘っ立て小屋のような簡素な作りの駅舎が多いのも特徴です。

終点の稚内は日本最北端の地で絶景や美味しい食べ物があります。

決して「鉄」ではありませんが、たまにはローカル線に乗っていい景色を見て美味しいものを食べようってことで行ってきました。

旭川から稚内まで

適当に撮影した写真を御覧ください。

外は銀世界。一面雪景色でした。途中、列車交換するために立ち止まる駅で待ち時間があったり雪で停車したり、この季節、この場所でないと体験できない乗り鉄ができました。

途中に除雪作業員が乗り降りするところが見れることもあります。農家の奥方が保線に一役買ってるとのこと。

途中の抜海駅に立ち寄りました。

ここの日本最北端の木造駅舎で大正時代に建てられたとのこと。駅標は貝殻で抜海駅と書かれています。最近はこの貝殻を盗んで行く不届き者がいるらしく、保線員が心を痛めておりました。

運良く除雪用車両が見れました。オレンジ色の躯体がとてもかわいい。

 

稚内観光

稚内は「北防波堤ドーム」という土木遺産があります。戦前に設計・施工されて長時間風雨に晒されたため侵食が進みましたが、1981年に改修されて現在に至ります。

古代ギリシャ建築を思わせる柱はとても見ごたえがあります。

昔の画像は次のリンク先で見ることができます。こういう建築の改修は残念な結果になることが多いのですが、昔と大差ないことから改修がうまくいったということでしょう。

外部リンク:稚泊連絡船 – Wikipedia

稚内のご当地グルメ

稚内は海の幸だけではありません。

戦後、旧ソ連を監視する最前線の町だった稚内は米軍が駐留しており、米軍に因んだハンバーガーやピザを出す「デノーズ」というお店があります。

店内は昔ながらの喫茶店のような作りです。落ち着いた感じ。

ここに来たらスラッピージョーを注文しましょう。鉄板に乗った直径18cmのハンバーガーです。溢れんばかりのチーズが乗っています。

見た目がすごく、とても食べれないくらい大きく見えますが、バンズがふわふわで思ったよりお腹の中に圧縮でき余裕で食べれます。

稚内彩北グルメパスポート

5000円のチケットになります。稚内の10の協賛店で利用可能です。このチケットでしか食べれないメニューを提供してくれるとのこと。

外部リンク:稚内彩北グルメパスポート 稚内観光協会

寿司屋からロシア料理まで様々なお店がありますが、稚内で郷土料理を提供している「稚内の郷土料理 車屋・源氏」へ。

磯物2点。貝とホヤ。

タコしゃぶ

ズワイガニのカニ味噌焼き

ホッケの煮付け

たちの柳川、味噌汁、イクラ丼

もうお腹いっぱい。どれも美味しすぎる。

カニ味噌は濃厚だし、タコしゃぶはうますぎ。干物以外のホッケも初めて。たちはとろける感じでどれも美味しかった。

特にホッケの煮付けはグルメパスポートだけのメニューとのことでした。

宗谷岬

日本最北端の地。

ホワイトアウトして何も見れなかった。観光協会に行くと到達証明書を発行してもらえるのでお忘れなく。

おわりに

雪の北海道、宗谷本線に乗って稚内観光をしてきました。雪があまり積もらない地域に住んでる身からするとすべてが非日常です。

一つ心残りがあり、音威子府そばを買い忘れたこと。これは悔やまれる。

車窓からの眺め、美味しい食べ物、北防波堤ドーム、帰ってきてから良い旅行だったなとしみじみ思います。

宗谷本線はいつ廃止になるかわかりません。今乗れるうちに乗って稚内観光してみてはいかがでしょうか。

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