なんとも不思議な新潟のアイス。
はじめに
新潟でスーパーやコンビニで販売されているアイスです。県内の年配の方はアイスと言えばもも太郎。値段も安く60円程。年代を問わず変わらぬ人気を誇っています。
昔はかき氷を木枠でモモ型に固めてシロップをかけたものだったようですが、現在はガリガリ君のような形状をしています。
もも太郎のここがすごい
まずパッケージ。ももが描かれています。でも味はイチゴ味。このギャップがすごい。だってこれ見たら桃味だと思いますよね。
それから成分を見てみると「りんご濃縮果汁」という記載があります。りんご果汁なのに味はイチゴでパッケージがモモというカオスっぷり。
外観はガリガリ君と変わらない氷菓です。雑なつくりでもなく普通に美味しい。しかも安い。これで60円。昔はもすこしやすかったような。
イチゴ味に感じる理由
これはイチゴ果汁が入っているわけではありません。では、なぜイチゴ味なのでしょうか。
人間の味覚は、舌の表面にある味蕾で塩味、甘味、苦味、酸味、旨味の5つを感じます。ここでは単純に5つの味を感じているだけです。色々な食材や味の違いを感じるのは、味と一緒に匂いを感じる必要があります。また、見た目も非常に重要で過去の記憶・経験から色や見た目で大体の味が予測されます。
つまり、味覚の刺激と匂いに加えて視覚情報が脳内で合成されて味が認識される訳です。試しに目をつぶって鼻をつまみながら食べたけど、甘くて冷たい氷ってだけで何味なのかさっぱりでした。味覚ってちゃんとしてるわけでなく、けっこう振れ幅の大きい間隔なんだたとう印象です。
もも太郎の場合、イチゴシロップのピンク色から視覚的にイチゴ味に感じるといったところです。
3社から販売されている「もも太郎」
セイヒョー、第一食品、さかたやの3社から販売されています。各社の特徴は次のとおりです。
セイヒョー
氷を固めただけのシンプルな構造。どこでも売ってる。
第一食品
固めた氷をガリガリ君のように表面がコーティングした構造。あまり売ってるのを見たことがない。
さかたや
先端が丸い。売ってるのを見たことがない。
実はセイヒョー以外を手に取ったことがなくって、各社の味まではわかりません。見つけて食べる機会があったらここは追記します。とはいっても名乗る以上、かけ離れた味ってことはないはず。
おわりに
桃が描かれてリンゴ果汁が入ったイチゴ味のもも太郎は、何地方なのかよくわからない新潟らしいアイスに思えます。だって、ガスは北陸、電気は東北、NHKは関東甲信越、八地方区分は中部、どれだよってのが正直なところ。新潟らしいよね。
新潟のご当地氷菓もも太郎、新潟へお越しの際はぜひ手にとって見て下さい。
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