2001年に起きた九州南西海域工作船事件で沈没した北朝鮮の工作船は沈没後、引き上げられ横浜の海上保安資料館 横浜館で展示されています。
横浜にちなんだものでもありませんが、ちょっと変わった場所として紹介しようと思います。
はじめに
みなとみらいや赤レンガ倉庫周辺では、横浜が開港したときの痕跡をあちこちで見ることができます。
歴史ある建築、華やかの商業施設がある一角に異なる雰囲気の場所があります。それは、工作船資料館と書かれた海上保安資料館 横浜館です。
事件が起きた2001年当時、海保が工作船の船体への射撃など衝撃的な映像がニュースで流れていました。工作船は沈没後、引き上げられて船の科学館で展示されていましたが、その後、横浜へやってきました。
ここでは工作船と遺留品の展示がされています。
場所と開館時間
場所は赤レンガ倉庫の北側です。
開館時間は10−17時。閉館日は月曜日です。入館料は無料です。
工作船資料館の内部
内部では工作船とその遺留品が展示されています。船体には弾痕が複数残っています。また、銃、ロケットランチャーなどの武器から携帯電話、お菓子の袋まで様々な遺留品も見ることができます。
沈没したものを引き上げたのでもっと腐食が進んでいるかと思いましたが、そこまで腐食しておらず、結構綺麗に形を保っています。
日本近海にこういった敵意、悪意を持った船が存在して実際に脅威になりかけてるわけです。これはそういったことの氷山の一角なんだろうなと思います。
工作船引き上げが出て来る漫画
作家の小森陽一先生が原作で民間の海難救助を描いた「我が名は海師」という漫画があります。
どんな漫画かというと、実家のサルヴェージ会社を引き継いだ主人公が困難な事故を仲間とともに乗り越え成長していく物語です。作中では、関門海峡の真下から沈没船を引き上げたり、ゼロ戦を探索して探し当てたりと出て来るものもあまり見聞きするものではありません。
それでも仲間の協力、主人公の成長が見ていて気持ち位くらい面白く、話の筋道もしっかいしていて1巻読めば引き込まれてしまいます。
全15巻で完結しており、工作船の話が出てくるのは10巻になります。工作船の話は、作品としては後半の話なので10巻だけ読むより全巻一気に読んでみてはいかがでしょうか。
おわりに
横浜みなとみらい、赤レンガ地区は華やかな商業施設、デートスポットの印象がありますが、工作船資料館のような異色の展示物もあります。
あまり混雑もしておらず、さっと見れて非日常を味わえるちょっと変わった観光スポットです。
大人の社会科見学として赤レンガ倉庫へお越しの際は立ち寄ってみてください。
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