国内でも屈指の大きさを誇る大谷資料館の地下採石場跡は、人間が採石をした結果生まれた空間です。
ここの魅力は何と言っても石工が手作業で掘り進めた岩肌になります。その岩肌は、波模様のような横縞で坑内照明も相まってとても幻想的に見えます。
中の気温は夏場でも10℃前後なので「涼」を求めて訪問するのもありかと思います。
はじめに
石を切り出した場所は日本各地にあり、石切場、石丁場、石切丁場なんて呼ばれています。切り出した石も巨大な築城石から比較的小型の建材まで様々です。
小豆島や伊豆半島にある築城石を切り出した場所は、露天掘りで巨石に楔を打ち込んだ石がゴロゴロ転がっているのを見ることができます。
大谷資料館やその周辺では、規格化された石の採石がされており、特にノミを使って手掘りで削られた山肌は独特の波模様が現れます。
この独特な模様は、石工がノミを使い手作業で掘り進めました。ところどころ不均一なところに手作業の温もりを感じます。
大谷資料館は地下にあります。そのため、一年を通して温度変化が少なく、夏でも10℃前後です。
夏、ここを訪れるとたいへん涼しいというか寒いくらいなので一枚羽織るものを持ってから入坑するのをオススメします。ブランケットの貸出もありましたが、現在は行っていないとのこと。
大谷資料館の場所とあると便利なもの
大谷資料館の場所はこちらです。車だけでなく、公共の交通機関を使っても行くことができます。
資料館坑内の気温は夏場でも10℃前後です。
涼しいというよりか寒いので一枚パーカーなど羽織れるものを持っていくことをオススメします。前はブランケットの貸出もありましたが、現在は休止中とのことです。
夏場、いくら外が暑くても10分20分と坑内にいるとかなり冷えます。ましてや女性や子供は冷えるのも早いので素肌が出ないようにすると良いかもしれません。
カメラは三脚等の使用が禁止されているのでISO10000以上で使えるものを持っていけばブレずにそこそこ撮影することができます。
今、発売されているスマホでもナイトモードにすればそこそこいい感じに撮影可能です。スマホやコンデジを使う場合はフラッシュをオフにすることで坑内に雰囲気を損なわずに撮影できるのでフラッシュはオフにしておきましょう。
足元はかなり整備されていてサンダルでも普通にあるけます。ただし、出入り口は階段になるのでそこだけ気をつけてください。
安全に配慮するならスニーカー。ヒールは避けたほうがいいです。
内部の様子
デジカメで撮った写真をご覧ください。
坑内をぐるっとまわると、外気の入ってくる場所から霞をみることができます。これは外気の湿気を含んだ温かい空気と坑内の冷たい空気が触れて生じます。
地下空間はここが日本とは思えないくらい幻想的で見入ってしまいます。数年前まで来場者は多くありませんでしたが、近年来場者が増えているとのこと。
土日は人も多いので写真を撮りたい場合は平日を狙ったほうが無難です。三脚等は禁止されていますが、最近の高感度もいけるデジカメなら手持ちでも撮影できます。
おわりに
大谷資料館の地下採石場跡は神秘的な神殿を思わせる巨大な空間です。
採石した時代、用いた技術によって壁面が異なり、入口付近は手掘り、奥は機械によって削られた様子が見られます。
涼を求めて行くのもありですが、時代背景を含めて坑内を見学すると違った発見があるかもしれません。
何もないなんて言われる栃木ですが、大谷資料館は栃木最強スポットの一つなんじゃないかなと思います。
まだ行ったことが無いという方は是非訪問してみてください。
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