茶葉の柔らかい新茶の季節に楽しめる逸品です。
はじめに
お茶はチャノキの葉を用いた加工品です。
生の茶葉はチャノキから取れ、一番茶は四月下旬から5月上旬に収穫されます。この時期、茶畑に行くと何とも言えないお茶のいい香りがします。
通常、緑茶や紅茶に加工されますが、生の茶葉が手に入る場合は料理に使ってみてはいかがでしょうか。
ちょっとクセのある食材ですが、お浸しや天ぷら、あえ物、和のハーブとして料理に添えてもいいと思います。
今回紹介するのは天ぷらになります。
使用する茶葉
お茶は柔らかい新芽のみを収穫します。古い葉は硬いため食用に向きません。
収穫する芽は、一芯二葉の葉にします。
何もしていない茶葉よりも萎凋させたものの方が香りがいいので萎凋させたものを使いましょう。
揉捻させたものは揚げるのが難しいので格上げに混ぜるくらいならいいと思います。
作り方
〇材料
天ぷら粉 20g
水 30g
生の茶葉 適量
油 分量外
〇工程
1.天ぷら粉と水を混ぜ衣を作る
2.油を180℃にあたためる
3.茶葉の片面に衣をつけて10秒程度あげる
4.油をよくきり、盛り付け完成
あんまり長時間加熱すると風味が完全に死にます。高温でさっと処理しましょう。
萎凋させいい香りのする茶葉に衣をつけてさっと揚げます。
揚げ時間が一瞬すぎて写真はごめんなさい。
完成品がこちらとなります。
味は茶葉の苦みとうま味が何とも言えない感じで美味しいです。
加熱時間を短くしましたが、温度が高いこともあって香りはだいぶ飛んじゃった感が否めない。でもこれはシソだって一緒だし、それでも美味しいからいいおつまみになりそうです。
おわりに
葉っぱを天ぷらにする料理は各地にあり、チャノキ以外にもカキ、レモン、ブドウなど様々なものが用いられています。
特に新茶葉の天ぷらは、新芽の取れる季節が限られることから、春の味覚として活躍できる場があってもいいのかなと思います。
単体を天ぷらにしても美味しかったですが、かき揚げに混ぜてもほろ苦さがアクセントになりそうです。
かつては家の境界に植えられていましたが、今は茶畑くらいでしか見かけません。入手難易度も高いので、もし、生の茶葉を入手する機会があったら天ぷらを是非お試しください。
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