あんこうが市場に出回る季節には作ってみましょう。
はじめに
冬の味覚あんこうの定番は鍋です。居酒屋ではあん肝がお通しやオススメに出されることもあります。
あん肝さえあれば簡単に自宅でつくることができます。
臭みの消し方
魚の臭みはアミン系の物質に由来します。よく臭み消しには日本酒が用いられます。これは日本酒に含まれるコハク酸などの有機酸とアミン系の物質が結合して臭いが消えるためです。
作り方
①よく水洗いする
②包丁を入れて中の血を抜く
③細く切り酒、塩を加えて包む
(塩分濃度はあん肝に対して1%程度、酒は大さじ1くらい)
④20分蒸す
⑤冷まして完成
というわけで作っていきます。対戦相手はこちら。
ひっくり返すと血が結構溜まってたりします。あと、血管が内部まであるので包丁を入れて細かくする過程で血を取り除きましょう。
血を取り除いてざっくり細かくしたのがこんな感じ。もう少し細かく切っておかないとしっかり固まってくれません。
そんでもってアルミホイルで包む。強引に包んでしまう。包み終わったら、空気抜きのために串で何個か穴をあけてしまう。
蒸し器にイン。あとは20分待つだけ。
よく冷まして切って完成。半分くらいうまく行かなくてボロボロになってしまったけど、売り物じゃないしあまり気にしないでおきます。
実食
それではいただきます。
居酒屋で出て来るあん肝の味です。めっちゃ美味しい。しかも安く作れる。くさみが出るかなーと思ったけど、ちゃんと消えています。日本酒がしっかり仕事をしてくれたようです。
おわりに
お店で出てくるようなあん肝も家庭で簡単に作ることができます。コツは日本酒で臭み消しをしっかりすることです。
スーパーで見かけたら購入して作ってみてはいかがでしょうか。
それでは。
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参考資料
油化学, Vol.27, No.7(1980), 469-488
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