栃木県の益子町で夏に食べられる料理です。ビルマに出征した方が帰国後に再現したもので、出汁のきいたカレー風味のスープは暑い夏でも食欲を掻き立てる美味しさです。
はじめに
益子町で夏に食べらる料理に「ビルマ汁」という物があります。
ビルマ汁は、ビルマに出征した飯塚潤一さんが戦地で食べたスープが美味しかったことを忘れられずに帰国後に現地で食べたものを再現したものが始まりです。
用いる食材は、ナス、インゲン、トマトなどの夏野菜とジャガイモ、ニンジン、タマネギの根菜類、出汁とカレー粉を用います。その味は蕎麦屋のカレーに近く、スパイシーな香りで食欲を掻き立てる美味しさは病みつきになること間違い無しです。
こういった出征した方や引揚者が持ち帰ったものは各地にあり特に有名なのは餃子や明太子といった感じで日本の食文化に定着しています。
作り方
基本レシピに紹介されている量は4-5人前となっていますが、半分の量で3L以上の量になり4-5人が十分食べれる量になります。
◯材料(4-5人前)
ナス 3本
インゲン 5本
トマト 中3個(大なら2個)
ジャガイモ 中2個
タマネギ 中2個
豚バラ 150g
唐辛子 2本程度
サラダ油 大さじ1
和風だし 大さじ1
カレー粉 小さじ1/2
塩 大さじ1
水 食材が浸るくらい
◯工程
1.トマト以外の食材を一口大に切る
2.鍋に切った食材をすべて入れ、ヒタヒタになるまで水を入れる
3.油、塩、だしを加え水から煮ていく
4.火が通ったらトマトを手でちぎって入れカレー粉を加えひと煮立ちさせる
5.味が薄ければ塩を足し味を整え完成
大まかな工程はこんな感じです。アク取りは好みで。
和風だしはイノシン酸を出す鰹だしにしました。これはトマトからグルタミン酸が出るため、より美味しくさせるためです。
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あんまり凝った工程はなく、切ったものに調味料を加えて水から煮るだけなので写真は仕上がったサムネイル通りとなります。
完成したビルマ汁は、カレーと出汁の香りが非常によく食欲をそそります。そして味も良く、蕎麦屋のカレーにちょっと懐かしい感じの味がします。
ピリ辛のスープは、冬に食べたら体の芯から温まりそうな感じです。
おわりに
益子町で夏に食べられるビルマ汁は、蕎麦屋のカレーに近い味でとても美味しい料理です。
夏野菜を使って作るとありますが、オールシーズン食べれます。また、カレー粉も自分でスパイスを組み合わせれば違った美味しさになることでしょう。
夏の益子では飲食店でも食べることができるので益子観光のついでに食べてみてはいかがでしょうか。
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