無農薬野菜はアレルギーの原因になる危険性がある

虫が食べても大丈夫な野菜、環境に配慮したオーガニックな野菜の知られていない危険性につい

はじめに

あなたが植物だった場合、他の生物に体を食べられたいですか?僕だったらいやですね。じゃあどうやって対抗しましょうか。

ある植物はトゲを作ったり、ある植物は毒を持つという進化をしました。他にはあらかじめ毒を持っておく植物がいます。例えば、ジャガイモ、トマト、スイセン、スズランぱっと思いつくだけでも毒性をもった植物は沢山思い浮かびます。

毒性のある植物

植物は例外なく毒を持っています。そのため、人間が食べれる作物は人間に対して毒性が低いものになります。そういった作物を品種改良した結果、苦みが少なく食べやすい作物になりました。また、毒性の低い部分や調理によって解毒して無害化したものを食べます。なので普通に生活する場合においては毒性の高いものを摂取することはほとんどありません。

しかし、これは人間に限った話で、人間に無害だからといって他の動物で安全とは限りません。その身近な例はネギ類がイヌやネコに毒性を示すことでしょう。毒として作用するか無害かはどういった解毒機構をもつか動物によって異なります。

ファイトアレキシンと感染特異的タンパク質

農薬を使わないで栽培すると、あっという間に虫が付きます。このとき、植物の中ではどのような現象が起こっているのでしょうか。

病害虫に侵された植物は防御手段としてファイトアレキシンと呼ばれる抗菌性の物質や感染特異的タンパク質の合成します。植物は動物のように免疫システムを持っていないため、ホルモンの伝達によって抵抗するための毒を合成して対抗るといった具合です。

このとき生産された感染特異的タンパク質を人間が摂取すると、免疫系が刺激されアレルギーを誘発することが知られています。

さらにこうしてアレルギー症状を発症した場合、交差反応を起こします。花粉症が様々な花粉に反応するように、特定の物質に反応するわけでなく似たような物質に反応します。そのため一般的な野菜や果物に含まれるタンパク質に免疫系が反応してアレルギーを起こしてしまいます。

安心安全と言われてる無農薬オーガニック野菜

無農薬で化学肥料を使わない環境負荷の低いオーガニックな製品に高付加価値が付き流通しています。

言葉を見る限り、すごくいい野菜なのかなと思ってしまいます。実際は病害虫に侵されるリスクが非常に高く、ファイトアレキシンや感染性特異タンパク質を合成しています。

よく、日本人は見た目を気にしすぎと言われますが、虫食いや病気に侵された作物に嫌悪感を抱くのはこういった感染特異的タンパク質を摂取しないようにする人間の本能によるものだと思います。

農薬を使ったほうが安全な野菜になる

農薬を使用した病害虫に侵されていない作物にはファイトアレキシンや感染特異的タンパク質が合成されていないため、アレルギーを起こしにくい作物に育ちます。

残留農薬についてですが、結論から言うと問題ありません。高等生物である人間には解毒作用があります。もちろん基準値を超える作物がゼロではありませんが、過去の実績で平成18年に行われた残留農薬の検査数は3,455,719件に対して基準を超えたのは21件(0.003%)になります。

そもそも基準値を超えることがほとんどなく、仮に基準値を超える農薬が含まれていても口から入る量程度では解毒できてしまうので問題ないでしょう。身の回りで農薬による健康被害が起きた方というのはいないと思います。基準値の設定や運用に問題がないという結果です。

おわりに

農薬が絶対悪でオーガニックな無農薬野菜が絶対に安全ということはありません。無農薬でオーガニックな製品はアレルギーを起こす危険性があるという認識を持つことが必要です。

適切な管理がされた安全な作物が安価で流通しているところに付加価値を付けて売るというのはいいことだと思いますが、本当に安全と言えるのか疑問は残ります。少なくとも、虫食いで穴だらけの作物や色味の悪い病気の作物は買わないほうがいいでしょう。

参考資料

臨床皮膚科, Vol.63, No.5(2009), 26
化学と生物,Vol.31, No.1(1993), 22-29
化学と生物,Vol.40, No.10(2002), 643-652
アレルギー・免疫, Vol.8, No.8(2001), 902-909
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/zanryu/121029-1.html

フォローする