はじめに
生ごみや汚物はビニル袋に入れておいてもニオイが漏れてきます。何重に重ねても防ぐことはできません。これは多くの方が経験済みでしょう。
対策として、生ごみは冷蔵庫や冷凍庫に入れてゴミの日まで保管する方法がありますが、ニオイの出る汚物に近いものを食品を保管している冷蔵庫に入れるのは気が引けます。
また、ニオイを防ぐ防臭袋BOSを使用している方も多いと思います。BOSの防臭性能は抜群な一方、1枚10円程度でホイホイ使うにはもったいなく感じてしまう物です。
ゴミはできるだけお金をかけたくないというのが皆さんの共通認識かと思います。そこで、ポテチの袋(ポテチに限らずアルミ蒸着された袋)を使うことをオススメします。折角購入したお菓子の袋ですから、食べ終わっても捨てずに有効活用しましょう。
袋から嫌なニオイが漏れる理由
ゴミ袋に使われている素材はプラスチックの一種です。材質は様々でポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニルなど多岐に渡ります。これらに共通するのは薄いシート状というところです。
水を通さないことから、小さい物質でも遮断しているように思えます。しかし気体(酸素や二酸化炭素、低分子のニオイ成分など)は透過します。その証拠に、ニオイのするものを入れておくとしっかり閉めていても漏れてくるのは誰でも経験済みでしょう。
これは厚みのある樹脂のペットボトルでも同様で、炭酸飲料は時間経過とともにガスが抜けます。
このようにプラスチック製の樹脂はニオイ分子のような小ささ物質を透過させる性質があります。
ニオイを遮断する袋
ニオイを防ぐ方法は、材質の異なる素材を組み合わせます。その代表的なものがアルミ蒸着フイルムです。ポテチの袋やお茶やコーヒーなど、加工食品やお菓子の包装に多く見られます。
アルミ蒸着の利点は、光を通さないこと、酸素や二酸化炭素といった低分子のガスも通さないことです。酸素や二酸化炭素といったガスも通れないため、ニオイが透過する余地はないといった感じでしょうか。その性能の高さはご存じの通りです。袋を空けるまで中のニオイがすることはありません。
これだけニオイを防げるなら生ごみを入れてしまうのに最適と言えます。なにせポテチを食べた後に残る残骸ですし、捨てるだけだったものが有効活用できるんですから、捨てるなんてもったいない。
効果の確認
どの程度使えるのか、捌いた魚の内臓や骨を入れて口を縛って様子を見てみました。6月の室温が20℃ちょっとのキッチンで3日間放置してみます。普通の袋ではニオイが漏れてきてひどいことになるのは経験済みです。
魚の内臓や残骸を入れてから常温で放置して3日間、ニオイが漏れてくることはありませんでした。袋がしっかりしているので、骨が刺さって穴が開くこともありません。生ごみを入れておくのに最適の袋と言えます。袋代もかかってませんしね。
課題はそんなに都合よくポテチやお菓子のアルミ蒸着袋のゴミがでるのかという話になります。
おわりに
ポテチを食べた後に残る袋は、ニオイの遮断性が高く生ごみを入れておくのに最適な袋です。アルミ蒸着されているので性能は抜群といえます。ポテチに限らずアルミ蒸着袋は食品の包装に広く使われているので、そこそこの大きさのあるものは取っておくと生ごみの処理に役立ちます。
うちでは適当に洗剤を溶いた水で濯いで乾かしたら畳んでストックしています。生ごみのニオイにお悩みの方はぜひ試してみてください。
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