衣類やタオルがらする悪臭を防ぐ効果的な方法は定期的な除菌です。それが可能な洗濯機を紹介します。
はじめに
衣類の悪臭の原因は、細菌に起因したものがほとんどです。悪臭の原因とされる菌類は、洗濯で洗い流すことはできず、日光に含まれる紫外線や乾燥に対して高い耐性を持っています。そのため定期的な除菌をしなければ悪臭を防ぐのは困難です。
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除菌する方法は、過炭酸や逆性石鹸を使うのが有効ですが、薬品を使うと洗い流すのに多量の水が必要なため、環境負荷を考えると多用できません。そこで除菌にはお湯を使うことをオススメします。お湯であれば冷めれば水です。環境負荷の小さい除菌方法と言えます。
除菌温度は60℃程度必要です。鍋にお湯を張って除菌したり、浴槽を使ってもいいのですが、かなり手間になってしまい定期的に行うためには洗濯機に60℃で洗える機能が付いていることが望ましいと言えます。
国内で販売されている洗濯機の多くは常温の水やお風呂の残り湯を使えるくらいで60℃で洗える機能は付いていません。しかし、高価格帯のドラム式洗濯機に限ってはお湯洗いの機能が搭載されています。
今回は各社のお湯洗いのできる機種のピックアップ、お湯以外の除菌方法も合わせて紹介します。衣類の不快なニオイ対策の参考にしてください。
各社60℃のお湯で除菌できる洗濯機
2023年9月で「60℃のお湯で洗える」機種は、一部例外はあるものの高価格帯のドラム洗濯機ばかりです。しかし、高価であっても洗濯や衣類やタオルの悩みが消えるのでお金をかけてでも買う価値のある製品といえます。
日立
BD-STX120HL、BD-SX120HLの2モデルで60℃の除菌が可能です。どちらのモデルも60℃で洗えるのは2kgまでと少量ですが、毎回お湯洗いしなくてもニオイは防げるので問題ないでしょう。
記事を更新した2023年9月末時点で、縦型洗濯機には60℃で洗える機能を搭載したモデルはありませんでした。
パナソニック
パナの60℃のお湯で洗える洗濯機は、NA-LX129BL/R、NA-LX127BL/R、NA-VG2700L/R、NA-VG770L/Rの4モデルです。NA-VG770以外のモデルも60℃の洗浄は2kgが上限、NA-VG770が3kgとなっています。
2023年10から11月にかけて発売される後継機種(NA-LX129CL/R、NA-LX127CL/R、NA-VG2800L/R、NA-VG780L/R)も同様に60℃の除菌が可能となります。
縦型洗濯機では2023年9月末時点でありませんでした。
東芝
東芝では60℃のお湯洗いができる洗濯機は、TW-127XP2L/R、TW-127XH2L/Rの2モデルです。60℃で洗える上限は3kgとなっています。2023年9月発売予定の後継機種(TW-127XP3L/R、TW-127XH3L/R)も60℃での除菌が可能です。
縦型洗濯機では2023年9月末時点でありませんでした。
アイリスオーヤマ
アイリスオーヤマの洗濯機も他社と同様に60℃のお湯で洗える洗濯機はドラム式に限られます。他社と違うのは、ドラム式の機種すべてで60℃の洗浄ができるところです。
2023年9月の時点で、こちらも縦型では60℃のお湯洗いが出来るモデルはありません。
アクア
旧三洋電機の洗濯機、冷蔵庫事業の現在の姿です。アクアでは、AQW-DX12N、AQW-D12Nの2モデルで60℃のお湯洗いが可能です。
2023年9月の時点でアクアでも縦型洗濯機でお湯洗いできるモデルはありません。
シャープ
2023年9月の時点で、シャープさんの洗濯機には60℃のお湯洗いのできるモデルはありませんでした。ドラム型も縦型もどちらもございません。
番外編
衣類乾燥機
お湯洗いのできる洗濯機はドラム型に限られます。高価なため、泣く泣く購入を見送った方、洗浄力の高い縦型洗濯機を愛用している方様々だと思います。そこで衣類乾燥機は導入してみてはいかがでしょうか。
うちの場合、洗浄力の高い縦型洗濯機にしたかったこと、便利なドラム式はどちらかが壊れたら長く使えないこと、予算を加味して縦型洗濯機に電気式の衣類乾燥機を設置しています。
メーカーはパナソニックか日立の二択です。どちらも約75℃での除菌モードを搭載しています。一方で他社はそこまで乾燥機に力を入れておりません。
パナソニックも日立も洗濯機の背面に設置するスタンドがあり、これをつかうと床にものを置かなくてすみます。ただし、アパートやマンションの洗面所は、換気扇の都合で天井が低かったり、洗濯機設置スペースの排水の都合で嵩上げされている場合があるので、設置可能な高さを調べてから購入しましょう。
小型の洗濯用品
お湯を温める機能は付いていませんが、バケツ型の洗濯機があります。除菌自体は毎回行う必要もないので、高価な洗濯機は手がでない場合、妥協案でこういうのもありかと思います。
お湯洗い以外のニオイ対策
洗濯機は買い替えたばっかだったり、こんなに高いものが買えないという人は、薬品で除菌することをオススメします。
過炭酸を使う
酸素系漂白剤やオキシクリーンという商品名で販売されている洗剤です。40℃くらいのぬるま湯に溶かして30分前後浸け置くことで高い効果を発揮します。毎回の必要はなく、数回着たら一回ぬるま湯の過炭酸に浸け置きして除菌すればニオイを封じれます。
過炭酸を使った除菌のメリットは、安価な点です。高い洗濯機を買う必要もなく、バケツや桶、浴槽でも行なえます。洗濯機や乾燥機に金をかけれない人は過炭酸を検討してみてはいかがでしょうか。
逆性石鹸を使う
殺菌を目的にした界面活性剤があります。オスバンSという商品名で販売されている逆性石鹸というものです。水に希釈して浸け置くだけで殺菌されるので、とにかく楽。ただし、普通の石鹸や洗剤を同時に使うと殺菌能力が落ちるので、逆性石鹸と水以外は何もも入れずに浸け置く必要があります。
注意点として、皮膚刺激性が強いので使用後はよくすすぐ必要があります。すすぎが不十分で残っていると肌荒れの原因になります。
おわりに
今回は60℃のお湯で除菌ができる洗濯機を紹介しました。現在のところ、ドラム式の高価格帯の洗濯機に搭載されている機能のような感じがします。
衣類やタオルの除菌は手動で定期的に行ってもいいのですが、作業負担が大きく続けるのは困難です。多少、値の張る製品を購入してでも機械に自動でやってもらうことをオススメします。
洗濯機の購入、買い替えを検討する場合、60℃で洗える機能を搭載した物を購入しましょう。悪臭の悩みを機械で解決できるので生活の質がかなり向上します。
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