ゆで落花生用に売られる落花生よりも未熟な落花生には殻と豆の間に果肉がありとても甘いよという話。
はじめに
秋口になると生の落花生が店頭に並び始めます。乾燥させ炒れば普通のピーナッツになり、煎りたての香りは格別です。また、生の豆を塩水で茹でれば茹で落花生となり、半分生で塩味の効いた美味しい落花生となります。
店頭に並ぶものではなく、特殊な食べ方になりますが、未熟な落花生の美味しいさを紹介します。
未熟なマメ科の作物
落花生はマメ科の作物です。例えば大豆は成熟した実を食べますが、未熟なものは枝豆として夏の風物詩的な確固たる地位を築いています。
こうやって未熟な実を食べる例はそら豆、インゲン豆、グリーンピースなんかは良く食べられていると思います。
落花生もマメ科の作物なので同様の食べ方ができます。
未熟な落花生
落花生を収穫する前、数株を抜いて豆の状態を確認してから収穫します。また、すべての実がパンパンに膨らんで成熟しているわけではありません。開花の遅かったものは未熟な状態で収穫されます。
さっと茹でたものがこちらです。豆は取り除いていますが、右が成熟した落花生、左が未熟な落花生。
未熟な落花生は果肉の部分が柔らかく水分を多く含んでいます。この未熟なものだけを取り出したのが次の画像です。
通常食べている種の部分は小さく殻の内側は果肉に満たされています。
この部分がとても甘くて美味しい。糖度計を持っていないのでどのくらいかまでは数字で出せませんが、かなり甘い。果物に近い甘さです。
殻も柔らかく身は水分が多いためずっしり重く感じます。殻ごと食べることもできますが、少し苦味を感じるので割ってから中身をスプーンや歯で削ぎながら食べましょう。
ちなみに生でも食べることができ、同様に甘くて美味しいです。生だと水分を多く含んだスポンジ状でシャキシャキした感じで茹でたときと違う食感が楽しめます。
おわりに
落花生は炒ったり茹でたりして食べるものと思っていましたが、枝豆やそら豆のように未熟なものも食べることができます。
食感や味は知っている落花生とは全く違い、甘くみずみずしいものです。
この未熟な落花生は農家や家庭菜園でしか味わえないものですが、もし入手可能でしたら是非食べてみてください。
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