果樹の剪定や薪割りでよく見かけるテッポウムシはとても美味しいので集めて食べてみましょう。
はじめに
カミキリムシの幼虫は木の内部で育ちます。誰も管理していない木を食べてくれればいいのですが、そういうわけにもいかず果樹を内部を食い荒らすため、木が弱ったり枯れる原因となります。
一度侵入した幼虫は、木に守られる形になるので駆除が困難です。そのため農家さんからは厄介者として忌み嫌われています。
しかし、その味は絶品です。採取難易度が高いためなかなかお目にかかる機会もないので手に入るのであればぜひ食べてみましょう。
保存や食べ方
まとまった量が手に入らない、薪割りや剪定が数日におよぶといった場合、取ってきた幼虫は冷凍保存しましょう。まとまった量になったら食べればいいし、食べたいときに食べられます。
下ごしらえは特にいらず、火を通して食べれます。自然界にいるものなのでどんな雑菌や寄生虫がいるかよくわからないので加熱してから食べるのをオススメします。
オススメの食べ方は油炒め。加熱の前後であまり色は変化しませんが、加熱しすぎると内部から液体が飛び出てくるので1分前後さっと炒めるくらいで十分かと思います。不安ならしっかり加熱しましょう。
さて、その味ですが、見た目からは想像できないくらい美味しい。とろっとしていてほのかに甘い。トロやアジのようという記事も見かけますが、エビに近い感じかな。弱いエビ風味のあるドロッとしたなにか。魚介類のような生臭さみたいのもないのでとても食べやすいです。
こういった幼虫系の味は、幼虫が何を食べているかが味や香りに大きく影響するので食べる人によって味が違うのだろうと考えられます。
おわりに
厄介な害虫として農家に忌み嫌われるテッポウムシですが、その味は絶品です。見た目の抵抗感は大きく最初の一歩は勇気がいります。また、食べ慣れていないものに対して不気味に感じるのは本能のようなものなのでどうしてもだめな人は無理する必要はありません。
好奇心が強く美味しいものが食べたいなら是非食べてみましょう。
追記
美味しいと言われる芋虫を食べたけど、美味しいにも関わらず完食できなかった記事はこちらになります。慣れって大事。
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