クジラとナスの味噌汁

数ある味噌汁の中で一番美味しい味噌汁だと思う。

はじめに

塩鯨やコロと呼ばれるクジラの皮から数センチの脂身を塩漬けにしたものが流通しています。その味は、塩辛く独特の獣臭があります。この癖のある臭いが嫌いという人もいますが、その脂身からとても良い出汁が出ます。例えるならベーコンや生ハム、パンチェッタの脂身のような旨味の塊のようなものです。

相性の良い具はナスです。ナスが油との相性がいいことや素材の香りや味を邪魔することなく引き立て合います。

それでは調理していきましょう。

作り方

○材料 2人前
塩鯨   100g
ナス   2本
水    1000cc
味噌   適量
顆粒だし 適量

大体の分量です。出汁入りの味噌だったら出汁はいりません。入れる味噌の量は、塩鯨から塩分がでるので少なめにしましょう。

○作り方
1.ナスを半月切りにして水にさらす
2.塩鯨は拍子木切りにして湯通しする
3.鍋に水をはり具を入れ煮る
4.ナスに火が通ったら火を止め味噌を溶かす
5.ひと煮立ちさせて完成

ざっと流れはこんな感じです。それでは画像つきで作っていく様子を紹介します。

ナスを半月切りにして水にさらします。適当に水を吸わせます。

ナスに水を吸わせている間に塩鯨の下ごしらえをします。拍子木切りにした塩鯨を湯通しします。薄く切りすぎると旨味が抜け、食感も悪くなるので薄く切らないようにしましょう。

湯通しは表面をさっと洗うくらいで大丈夫です。やりすぎると塩分と旨味が逃げてしまいます。塩辛いものや臭みが苦手な方は湯通しする時間で調整します。

お湯を注いですぐザルにあけます。下ごしらえはこれでおしまい。

水をはった鍋に具のナス、塩鯨をいれます。このまま火にかけて煮立てて火を通します。

ナスに火が通ったら火を止めて味噌を溶かします。あとはひと煮立ちさせて完成です。

大きめのお椀に装って完成です。

実食

それではいただきます。

独特の臭みはあるけどものすごく美味しい。豚汁もそうだけど、脂身からでる旨味が味噌汁に加わるだけで一つ違う次元にシフトします。

特に美味しい部分は脂身の肉がすこしついた部分です。何とも言えないシャリシャリした食感がたまりません。噛めば噛むほど旨味が出てきます。

とても美味しい味噌汁なのですが、作り置きは絶対にしないでください。臭くて謎の味噌汁に変化してしまいます。なので大きめのお椀に入れてすぐ食べてしまいましょう。

おわりに

ナスが美味しい季節になってきました。塩鯨は一年を通して流通していますが、この時期にナスを一緒に味噌汁にするのが定番です。

クジラにも種類があって特に美味しかったのがナガスクジラになります。ミンククジラは臭みが強くて苦手。

外圧によって鯨食文化が消えかけています。僕自身が竜田揚げとかの世代ではなく、これくらいしか食べ方を知りませんが、継続して食べていくことで食文化を伝えていけたらと思います。