千代ヶ崎砲台跡の見学

現在、一般公開はされていません。不定期に開催される見学会に応募していく必要があります。

はじめに

千代ヶ崎砲台跡は東京湾の入り口にあたる横須賀に建築された要塞です。

開国後、首都防衛のため次々と建築された要塞の中でも後のほうに作られたため、洗練された要塞となっています。

戦後は自衛隊に管理されたため、猿島や観音崎に比べ保存状態がよく、大変見ごたえがあるのも特徴の一つです。

アクセスも良いとは言えませんが、非常に綺麗な要塞跡を見れるので足を延ばす価値はあるでしょう。

千代ヶ崎砲台跡の見どころ

千代ヶ崎砲台は首都防衛強化のため明治中期に日本陸軍によって作られました。他の要塞建築で培われた建築資材の改良、技術の発展などを見ることができます。

例えばレンガ。入り口は雨水対策に高温で焼成したレンガを用いています。焼過レンガと呼ばれ画像の左側の色の濃い部分が該当します。

千代ヶ崎砲台のレンガはすべてオランダ積みとなっております。イギリス積みとほとんど同じで端部を見るとわかるらしいのですが、一部でわかったりわからなかったり。

また、レンガの刻印から作れらた場所もわかります。こちらは桜花なので東京集治監で作られたものです。

レンガ関連でもう一つ見どころがあります。それは「ねじりまんぽ」です。ねじりまんぽはアーチを斜めに積んで作られるため非常に高い技術が必要とされます。現在、国内では西日本に数多くみられますが、東日本ではほぼみられません。

レンガ以外では、初期のコンクリートの残骸があります。現在のところ何に使われていたか不明とのことですが、良質な玉砂利が使われた初期の良質なコンクリートです。

素材系では各所に残る通気口には剥がれかけたアスファルトもみることができます。

各所に鉄の杭が刺さっていたと思われる場所や不自然に同じ場所だけ削れた箇所があったりします。これらは戦後の鉄需要から鉄を撤去した痕跡だそうです。

砲台跡は第一~三砲台まであります。各砲台は連絡通路で繋がっていましたが、自衛隊が塞いでしまったとのこと。

もう一つ珍しい砲台が近隣にあります。それは砲塔砲台というものです。読んで字のごとく、軍艦の砲台を地上に移設したものです。

第一次世界大戦後、海軍軍縮条約が結ばれました。各国の保有できる軍艦の排水量が決まり、日本も廃艦せざるを得ない状況となります。結果、砲台を移設したという訳です。

その遺構がこちら。草に覆われてイマイチわかりにくいですが、この窪みに設置されていたそうです。

穴の反対側にある動力室や弾薬庫はこちら。現在は農園の資材置き場になっております。

見どころはこんなところでしょうか。全部ガイドさんが説明してくれます。

千代ヶ崎砲台跡の写真

それでは撮りためた写真をご覧ください。

 

おわりに

千代ヶ崎砲台跡は現在一般公開はされていませんが、不定期で見学会が行われています。申し込み期間が指定されていて先着順のため、早めに抑えておくことをオススメします。

アクセスがちょっと悪いですが、ここまで綺麗な戦跡が見れるところはなかなかありません。ガイドさんの話も面白いのでぜひ訪問してみてください。

外部リンク:国史跡東京湾要塞跡史跡整備|横須賀市HP

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