ダム湖に沈んだ遺構を見に渇水の宮ヶ瀬ダムへ

2017年の梅雨はあまり雨の降らない空梅雨でした。そのため関東の各水系では渇水に見舞われています。神奈川にある宮ヶ瀬ダムは村が沈んでいるダムなので廃道や橋といった遺構が見ることができます。今回はそれを見に行く小旅行になります。

はじめに

宮ヶ瀬ダムは神奈川県にあるダムです。2000年に完成した関東でも屈指の貯水量を誇る巨大ダムになります。詳細はWikipediaでも見ていただけたらと思います。

ちなみに場所はこちら。

このダムは村が沈んでいます。よく耳にするダム建設によってというやつです。渇水する前でもダム周辺では廃道の一部を見ることができましたが、今年の渇水で更に色々な物を見ることができます。

ちなみに貯水率は県の運営するこちらのサイトで見ることができます。撮影日7月28日の貯水率は57%でした。

適当な文章はこれくらいにして写真を並べて行こうと思います。

ダムに沈んだ物たち

清川村側から宮ヶ瀬ダムを目指します。

ここは土山峠を登ったところでダム湖の南側になります。すでに水はなく、廃道が伺えます。


少し北上するとこんな感じ。アスファルトの廃道の上に土砂が降り積もっています。 
ズームで見てみると、鋼管が見えます。これはインフラの跡でしょうか。

ダムの北側を見ても水がほぼありません。 もう少し北上したところになります。谷底に水が見えるようになってきました。また、廃道とダムに沈んでいた橋が見えます。このあたりに標識もあったりします。  橋をズームするとこんな感じです。廃道の右端にうっすら足跡のような跡があるので誰かここまで来ていることがわかります。 橋近くの遺構です。建造途中のピラミッドのような感じ。 橋には銘板もなく仮設の橋なのかな。よくわかりません。 
橋の奥には土砂に埋まりかけたガードレールが見えます。 やまびこ橋からヤビツ峠の方へカメラを向けてみます。こちらにも廃道が見えます。  やまびこ橋は橋脚の根本が見えるくらいの水位になっています。橋脚の左側には湖底へ続く廃道があります。 ズームしてみましょう。弧を描きながら湖底へ吸い込まれています。これが廃道の魔力。 それではここへ行ってみましょう。

道中、空き缶が落ちていました。古のタイプですね。 元湖畔には原付きが捨ててあります。 湖畔へ吸い込まれる廃道はこんな感じでした。アスファルトは土砂で埋まり支柱しかみることができません。 場所を変えダムまで行きます。するとこのような水に沈んでいる廃道を見ることができます。ガードレールが幻想的。 湖畔にはやっぱり廃道が土砂に埋まりながらガードレールからその痕跡を伺うことができます。

沈んでいた橋と構造物

国土地理院のHPで公開されている航空写真から当時の状況を調べてみた。

古い地図には当然なく、89年の地図にも確認できませんでした。97年のダムに貯水が開始されてからの地図にはそれっぽいのが写っていましたが、鮮明なものでなく、おしらくこれなのだろうと言った感じ。画像は次のとおりです。

89年撮影

97年撮影

画面中央のアーチ橋が県道64号線の七曲橋です。橋の左下部が沈んだ橋とその周辺の構造物がある場所になります。

89年と97年の画像を比較すると、周辺の道の形状が異なっています。橋が増え画面左上へ伸びる道が作られています。これが沈んでいた橋や構造物、ダム湖の対岸へ続く廃道と推測されます。

沈んでいた橋は作りもあまり立派でないから仮設の橋なんだと思う。

ちなみにやまびこ橋下の廃道の沈む前はこちら。

画像中央上部の橋がやまびこ橋です。そこの脇を通るのが今回降りた場所。昔の地図を見る限り、沈んでいる構造物はまだまだ沢山ありそうな感じ。何十年先かにあるダムのメンテナンスで水をすべて抜くときにこれらも現れるのでしょう。

再訪(9月中旬)

9月にダムカレーを食べにダムへ行きました。その帰りによったら橋は水没。歩いて反対側へはいけなくなっていました。

写真はこちら。

おわりに

近年まれに見る渇水で貯水率は57%まで低下しています。ここまで貯水率が低下するとダム湖の湖底にある遺構が姿を表し始めるようです。

元村民はどんな思いでこれを眺めるのでしょうか。かつて景勝地があった名残に思いを馳せるもよし、ノスタルジックな気分に浸るのもいいかと思います。

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