温かいお茶漬けも冷たいお茶漬けも一度冷水で洗いましょう。米粒が柔らかくなりすぎず、かなり美味しくなります。冷やし茶漬けにすれば食欲の落ちる夏でもサラッと食べることができるでしょう。
はじめに
お茶漬けはご飯に汁物をかけて作る手軽な一品です。
しかし、熱々のご飯に熱いお茶や出汁をかけると米は柔らかくなってしまいます。また、夏場の暑い時期に熱いものなんか食べたくありません。
そこで米を一度洗う操作を加えるます。こうすると米の粒は立ち柔らかくなりません。温かい出汁をかけても食べごたえ十分です。
夏場に食欲のないときは米を冷水で洗ってから冷たいお茶や出汁をかけると蕎麦や素麺と同じように食べることができる夏の茶漬けになります。
美味しいお茶漬けにするための米の知識
米は炭水化物でてきていますが、生の米はそのままでは食べられません。そのため水と一緒に加熱して食べれる形態へ変化(糊化)させる必要があります。
しかし、お茶漬けにする場合に炊きたての御飯は適していません。なぜなら、ご飯が熱い状態で熱いお茶や出汁を加えるとさらに柔らかくなりすぎてしまうからです。また、出汁にでんぷん質が溶け込むとトロみがついておかゆみたいになってしまいます。
これを防ぐには一度冷やすしかありません。冷ご飯がお茶漬けに適しているのはことためでしょう。
そんなに都合よく冷ご飯はないので、炊きたてのご飯でも冷水で洗えば十分です。
ご飯を冷やしたら再結晶化(老化)して食べれなくなると思う人もいるかもしれませんが、問題ありません。米の再結晶化は比較的ゆっくりと進行するため、冷水にさらしてすぐに食べてしまえば大丈夫です。これは蕎麦や素麺も同様と言えます。
お茶漬けづくりのポイントとしては、糊化する温度以下にして老化する前に食べる点になります。
冷水で洗うメリットは多く、米の粒が立つため食べごたえが出ること、熱いお茶や出汁をかけても柔らかくなりにくいこと、漬け汁にでんぷん質が溶け出さないのでサラッとした食感になること、冷たいお茶漬けにできることなどでしょう。
デメリットは水分量が少し多くなるため、出汁を少し濃いめにする必要があるくらいです。この辺は好みの問題もあるので調整が必要です。
出汁と具の組み合わせ
美味しくお茶漬けを作るためには異なる旨味成分を組み合わせることにあります。例えば、出汁はグルタミン酸を含む昆布系にして具はイノシン酸を含む鮭や鯖にするといった感じです。
最初から出汁を取るのは面倒なので顆粒だしを使います。前日から用意ができるなら取った出汁を冷蔵したり、水出しの出汁を使ってもいいでしょう。
事前の準備が面倒なので、こういった顆粒のスティックタイプを使っています。これだと湿気って残念になる前に使い切れるので便利です。
具にはこだわりましょう。安い具を使うと美味しさは半減します。オススメは、ほぐした鮭や鯖のフレーク瓶です。
ほぐし鮭を使うとちょっとお高いお店で出てくるようなお茶漬けになります。安いボソボソしたフレークを使うと安い居酒屋の〆みたいになるのでケチらずにいいものを使いましょう。
塩鯖のフレークを加えても美味しくいただけます。鮭と味も結構違うので交互に食べたりすれば食べ飽きません。
昆布出汁と魚のフレークを組み合わせることで旨味の強い美味しいお茶漬けとなります。
作り方
○材料
米 好きな量
具 鮭フレークや焼鯖がよい
顆粒だし(昆布系) 昆布系出汁汁に必要な規定量
水 出汁を溶かす規定量
○作り方
1.米を炊く
2.冷水で洗う
3.具と顆粒だしを加え冷やした水やお茶を加え完成
作り方はとてもシンプルです。
炊いたご飯は麺類を洗うように冷水に晒します。洗う目安は麺類と同じで熱と表面のぬめりが取れれば十分です。
あとは具と顆粒だしをのせて冷蔵庫で冷やしていたお茶をかけて完成となります。
出汁汁はサラサラしていて食べやすく、米も溶けていないため大変食感がいい。そして昆布出汁と具の旨味がよく合います。
夏にはピッタリのお茶漬けです。
おわりに
お茶漬けは、ご飯を冷水で洗ってから作るととても美味しく作れます。出汁と具を工夫すれば色々なお茶漬けできるので飽きずに食べ続けられるでしょう。
暑い夏の食欲がないときは特にオススメなので作ってみてはいかがでしょうか。
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