鳥肉と卵のスープです。さっと簡単に作りことができ、あっさりとした味で飽きがきません。
はじめに
あっさりとした優しい味のするチヒトマは、二日酔いに効果があると言われ飲み会の翌日に食べるそうです。
材料は鶏肉と卵を使うため、このスープに和名を付けるとしたら親子煮とか親子汁になるんじゃないのでしょうか。
材料入手困難な物もなく鳥肉から出る旨味は日本人に馴染み深いので未知の味でもなくどこかで食べたことがあるような美味しさです。
作り方
◯材料
鶏肉 300g程度(もも肉1枚)
卵黄 3個
水 1L
ローリエ 1枚
タマネギ 1/2
ワインビネガー 大さじ1
塩 小さじ1-2
小麦粉 大さじ2
ディル ひとつまみ(好みでバジルやパクチーでも可)
◯工程
1.鶏肉は一口大に切り、タマネギはみじん切りにしておく
2.鍋に水1Lを入れ鶏肉、ローリエを加え加熱する
3.フライパンでタマネギを炒める
4.鍋に炒めたタマネギ、ワインビネガー、塩を入れる
5.火を止めスープを200mL程取り出して少し冷ます
6.取り出したスープに卵黄3個分と小麦粉大さじ2を入れてよくかき混ぜる
7.鍋に6の混ぜものをゆっくり入れ、よく混ぜる
8.ひと煮立ちさせてハーブを加えて完成
手順ちょっと多いですが面倒な操作はありません。卵をスープに入れる料理は、卵が固まって具になるように調理しますが、この料理ではそういったことはしません。固まらずにスープに分散させる感じです。
それでは詳細な作り方を。
切った鶏肉を鍋で煮ていきます。水から煮ても熱湯でもどちらでも構いません。アクはとってもいいしとらなくても構いません。私は取らない派。
鶏肉に火が通るまでにみじん切りにしたタマネギを炒めます。焼き加減はタマネギが透き通るくらい。
炒めたタマネギ、塩、ワインビネガーを鍋に加えます。塩は小さじ1-2で好みに応じで加える感じです。このときは小さじ1で十分だったので参考までに。
火を止めてスープを200mL程度取り、少し冷まします。それから卵黄と小麦を加えよくかき混ぜます。
これを鍋に戻して再度火にかけます。ひと煮立ちさせハーブをちらしたら完成です。
カメラと光源のせいで鍋のものはちょっと黄色っぽかったですが、盛り付けるとこんな感じでそこまで黄色っぽくありません。香りもよくとても美味しそう。
さて、その味ですが、さっぱりした優しい味です。鶏ガラ系の出汁に近いですがそれとも違う。タマネギとディルの香りが非常に良く合い美味しい。見た目ではあまりわかりませんが、タマネギのさらりとした食感もなかなか。
これは飲んだ翌日に食べたくなる感じです。
グルジア料理関連は次のページにまとめてあるのでこちらもあわせて御覧ください。
おわりに
チヒトマは鶏肉と卵のスープです。馴染み深い食材ですが、調味料や香辛料を少し変えるだけでびっくりするくらい味が変化します。そして美味い。
日本語のレシピ本はまだありませんが、こちらの本にはチヒトマを含めて数種類のレシピが掲載されています。ワインだけでなく文化面の記述も多く、どんな国なのか知りたい方はぜひ手に取ってみてください。
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参考資料
ジョージアのクヴェリワインと食文化
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