電解水やアルカリイオン水を使うときの注意点

水以外を使用していないから安全というのは大きな間違いです。安全対策をして使いましょう。

はじめに

ハウスクリーニング用の洗剤は、界面活性剤やアルカリ剤などが添加されています。一方で水100%で界面活性剤や添加剤を使用していないことを謳い文句にした製品もあります。

水だけだから安心安全。でも汚れはしっかり落ちます。といった感じです。何か違和感を覚えませんか。頑固な油汚れは水のみでは太刀打ちできないことは誰もが経験してると思います。ちゃんと汚れを落とそうと思ったら界面活性剤が入った洗剤や重曹やセスキを溶かしたアルカリ性の水が必要です。

じゃあ水100%で汚れが落ちる製品はどういうものなのかというと、水以外の何かが含まれていることになります。

何が含まれているのか

電解水やアルカリイオン水は微量の水酸化ナトリウムを含みます。製法上、直接の原料には混ぜ物をしていなくても製造工程で水酸化ナトリウムが生成してしまうというもので、水100%と言い切るのはどうなんでしょうね。

ちなみに、電解水の洗浄剤で有名な製品Sを見てみると、pHが12.5と記載しているます。これを水酸化ナトリウム換算すると0.03mol/Lになります、グラム換算すると1g/L、百分率の濃度にすると0.1%程です。

添加物を入れていないという割には結構高濃度で不純物を含んでいるように思えます。

製造方法

作り方をざっくり紹介します。

電解水やアルカリイオン水は、読んで字のごとく水に電気を流して作られます。ただ電気を流すわけではなく、製造装置に工夫があります。次の図のような装置によって製造されます。

電極はイオン交換膜(ここでは陽イオン交換膜でNa+等の+の電荷を持ったイオンが透過できる)で仕切られ、陽極側と陰極側は独立した部屋となり、混ざることはありません。

陽極側に食塩水(NaCl)、陰極側に水を加え電圧をかけます。すると、陽極側のNa+は電気的に陰極側に移動してイオン交換膜を透過して陰極側まで流れてきます。一方陰極側では、水の電気分解でOH-が生成して電気的に陽極側へ移動しようとします。しかし、イオン交換膜に阻まれて陰極側にとどまります。

電解水やアルカリイオン水は陰極側の水です。これらに含まれている成分は水酸化ナトリウム(NaOH)と言えます。

アルカリ性の危険性

アルカリ性の液体は皮膚のタンパク質を加水分解して溶かしてしまうため危険です。カビキラーやハイターを素手て触ってヌルヌルするのが皮膚が溶けている状態になります。さらに浸透する速度も速いため、なかなか薬品が流れません。

薬品が付着したら流水で15分以上流せ、といわれるのはそのためです。

実演販売で素手で油汚れを落としたり、子供たちに使わせたり、拭きかけてそのまま放置したりするのは別の危険を招きます。電化製品、金属の腐食はもちろん、触った手で目や粘膜を触ると炎症を起こす可能性もあります。

決して安全なものではありません。また、拭きかけてそのまま放置するような使い方も見られますが、水酸化ナトリウムは揮発しないのでその場に残り続けて腐食しつづけます。

使用後は何度か水拭きを繰り返す必要でしょう。

安全に使うには

ハイターやカビキラーは高アルカリで次亜塩素酸ナトリウムを含んでいます。漂白作用もあるので用途が限られます。いっぽうで電解水やアルカリイオン水は、それらを含まなく高pHなので油汚れやタンパク質汚れを落とすのに向いています。酸化剤を含んでいないので漂白の心配もありません。とても有用な洗剤です。

しかし、pHが高いので保護メガネや手袋をしましょう。もし、目に入ってしまったら流水で15分以上洗ってからお医者で診てもらってください。

販売業者が水しか使っていないので安全ですというのは間違っています。何も入れていないのにヌルヌルする水は存在しえないので騙されないようにしましょう。

電解水やアルカリイオン水の効果

効果としてマイクロバブルを含んでいて洗浄力があるようなことがウワサされています。なんでも泡がつぶれたときのエネルギーがどうのこうのって話らしいです。これ、根拠ないですから。

泡をつぶして衝撃波で洗浄すると言う技術があって超音波キャビテーションなんて言葉が使われています。これは泡に超音波をあて泡を潰していると言うのがポイントです。何もエネルギーを与えていないただの水にこのような効果はありません。仮に小さい泡が含まれていたとしても泡を潰すエネルギーを外部から当てないと効果がないと言えます。

また、そんなに強力だったら保存容器壊れてるよねって話です。

他にも水素水がとか言われていますが、まだ明確な効果が見えているところではなく、アルカリ性由来の汚れの除去が主な効果といったところでしょう。

オカルト系の方は、「科学で証明できないことがある」なんて言いますが、これが水素水やマイクロナノバブルの効果を証明するものではありません。科学で説明できないことが効果の裏付けになるなんておかしい話だと思いませんか。効果があるなら効果が得られるデータを立証する必要があります。

しっかりとしたデータがない以上、効果はありません。

おわりに

電解水やアルカリイオン水は、アルカリ性の液体で水酸化ナトリウムを含みます。酸化剤を含んでいないので漂白座用がなく、油汚れやタンパク質などの汚れを落とすのに向いていると言えます。

セスキや重曹水よりもはるかにpHが高いので効果はかなりありそうです。ただし、実演販売のように素手でゴシゴシこすったり、子供たちに扱わせるには危険と言えます。

怪しい製品ではありませんが、謳い文句がちょっと微妙なので安全対策をして使うのをオススメします。

よかったらシェアしてね!

コメント

コメントする

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください