知らず知らずのうちに虫や虫の卵を食べています。ちゃんと取り除いているから自分は大丈夫、という訳ではありません。どんなに注意しても必ず知らずに食べてます。
はじめに
近年、昆虫食が一部で話題となっています。というのも、昆虫はタンパク質の生産効率がよく、畜産よりも資源の消費が少ないようです。昆虫食と聞くと、抵抗があって食えないというのが率直な感想でしょう。
昆虫を食べたことがないから気持ち悪いと思っている方、大丈夫です。日常的に知らず知らずのうちに虫は食べています。
食品に含まれている虫や卵
農作物の野菜類には虫が付着しているこがあります。芋虫のように大きければ目で見て除去すればいいのですが、小さい虫や卵は見つけようがありません。小型の虫でよく付着している虫を紹介します。
アブラムシ

植物の汁を吸う害虫です。小さい虫ですが、注意深く見ると見つけることができるので、しっかり洗えば除去できます。食べても無害ですが、信仰の理由で動物性のタンパク質を摂取できない人は注意しましょう。
アザミウマ

アザミウマは1mm程の細長い虫です。成虫が小さいため、その卵や幼虫はさらに小さく、見つけるのは困難といえます。こちらも知らずのうちに食べている虫の一つです。こちらも食べても無害ですが、信仰の理由で動物性のタンパク質を摂取できない人は注意しましょう。
コクゾウムシ
米櫃を開けると虫が湧いていた経験はありませんか。これはコクゾウムシという虫が孵化して成長した結果です。栽培技術や精米技術が進歩しても卵は除去できません。虫が湧かないような雑貨を使っても卵は消えないわけで、こちらも信仰上の理由で動物性のタンパク質を摂取できない人は注意が必要です。
マメゾウムシ
米と同様に大豆やインゲンから虫が湧いた経験はありませんか。こちらもマメゾウムシという虫が孵化して成長したものです。見た目から卵が産みつけられているかを判断することはできません。こちらも信仰上の理由で動物性のタンパク質を摂取できない人は注意が必要です。
ダニ
小麦粉には、ダニやダニの卵が粉砕されたものが混入することがあります。これは、小麦自体に付着したものに由来し、粉体にする過程でインラインアタッカーと呼ばれる機械で殺虫、殺卵されます。こちらも虫なので信仰上の理由で動物性のタンパク質を摂取できない人は注意が必要です。
ダニは開封後に混入した物が増殖し、アレルギーの原因になることもあります。常温で保温するものと思われますが、開封した物は冷蔵庫で保存しましょう。ダニの増殖を抑えられるので、アレルギーのリスクが減ります。
食品に含まれる虫との向き合い方
戦後、栽培技術の向上や農薬の普及により、清潔で綺麗な農作物が安定して供給される社会になりました。しかし、農作物の多くは露地で栽培されます。露地栽培は飛来する虫からの防御力は乏しく、栽培中に必ず虫がつくものです。
虫はイモムシのように大きければ水で流してしまえばいいのですが、小さい虫は知らず知らずのうちに食べてしまっています。
いるかも知れないと疑心暗鬼にならず、そういう物で目に見えない物は存在しないと思って強く生きてください。信仰上の理由で動物性のタンパク質を摂取できない場合は、避けるしかないと思います。
おわりに
農作物に付着した虫は、知らず知らずのうちに食べています。どんなに注意していてもゼロにすることは困難です。今回紹介したのはその一部ですが、信仰上の理由で動物性のタンパク質を摂取できない人たちは食べるものが本当になくて辛そうだなと思います。
投稿日はエイプリルフールですが、信じるか信じないかはあなた次第です。
参考文献
J Food Prot, Vol.46, No.7(1983), 582-584
PedPediatr Allergy Immunol, Vol.15, No.5(2004), 469-71
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