ススキVSセイタカアワダチソウ 本当か調べてみた

戦後急速に拡大したと言われるセイタカアワダチソウ。ネットでは、耐性をもったススキが駆逐して渡米したとか散見します。在来種が海外で勢力を拡大してるって聞くとなんか面白なーなんて思うけど、これって本当なのかなと思って調べてみました。

セイタカアワダチソウが急速に広まった理由

セイタカアワダチソウは、根から他の植物の成長を阻害する物質を分泌して自身が優位になります。また、国内での過剰な肥料の使用も相まって土壌の栄養状態がよくなって急速に広がったと言われています。

しかし、セイタカアワダチソウの代謝する成長阻害は、セイタカアワダチソウ自身にも有効であるため、優位に立ちすぎて群生してしまうと自分自身が成長できなくなるそうです。

ススキが毒に対して耐性をつけた

ススキが耐性を持ったと言われているのでさっと文献調査をしてみましたが、そのようなことが書かれた結果が出てきません。

ですが、セイタカアワダチソウで覆い尽くされていた場所でススキが盛り返しているのは事実のようで、どうやら別の要因があるようです。

ススキ、セイタカアワダチソウの好む土壌環境

両者の適正とされる土壌環境は、農業環境研究所研究成果情報平成20年度の成果によると次のようなものです。

・pHが高いとセイタカアワダチソウが良く育つ。
・pHが低いとススキが良く育つ。
・リン濃度が高い場所ではセイタカアワダチソウが良く育つ。
・リン濃度が低い場所ではススキが良く育つ。
・pHが低い環境では、セイタカアワダチソウの成長速度が低下する。
・pHが低い環境では、ススキの成長速度は低下しない。

とのこと。つまり、痩せた日本本来の土壌ではpHが低くリンも乏く、そういう場所ではススキが特に強いということ。

ススキが盛り返した理由

次のような理由でススキが復活を遂げているようです。

・セイタカアワダチソウ自身の毒で自分が成長できなくなる
・セイタカアワダチソウが肥料のリンを消費しきってしまった
・土壌が日本本来の酸性に戻った
これらの条件がそろい、ススキが盛り返した考えられます。どうやらネットで拡散されているような耐性をつけて成長が早くなったとかそういうのではなさそうですが、もしススキが耐性を持ったって文献があったら教えてください。

参考資料
外来植物の侵入は土壌pHと有効態リン酸に関連している:(農業環境技術研究所)

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