思い通りの火力にならなくて不便という声もありますが、料理初心者には最適な道具です。
はじめに
火は火力調整やガス漏れが怖いという印象があります。ですが、センサー付きのガスコンロが販売されてから加熱しすぎによる事故は減少したと言われ、より安全な器具となりました。
センサーが付いていないコンロに慣れた人からは勝手に火力が弱くなると不評ですが、焦げずにちょうどいい温度で調理できます。
鍋やフライパンの様子、音から温度を推測するのは経験が必要です。また、細かな火力調整は熟練の職人技のようなものになります。
自信がない人や調理温度に目的のある人はセンサーを頼りにすることで焦げずに美味しい調理が可能でしょう。
焦げと焼き色の違い
焦げは炭化、焼き色はメイラード反応によるものです。
加熱温度が高くなることで起こりますが、メイラード反応は温度に依存して180℃位で香ばしい良い香りがします。
それ以上温度を上げると、炭化が進み焦げとなってしまいます。焼く温度の推奨値が180℃言われているのはそんな理由があるようです。
調理例
◯焦がしバター
バターをフライパンに入れて加熱すると水分が沸騰して泡立ちます。
泡立つと同時にバターに含まれる乳糖とタンパク質が反応してメイラード反応がおき、茶褐色の焦がしバターへ変化します。
細かな火力調整が必要ですが、センサーが感知してフライパンの温度を一定に保ってくれます。このコンロは180℃で火力が小さくなる制御がかかり、焦がしバターを作るのに最適です。
◯焦がし醤油
これも焦がしバターと同様。
焦がし醤油は焦げすぎると苦くなってしまうので火加減が非常に難しいものです。でも、センサー付きのコンロで作れば焦げることなく香ばしい焦がし醤油が簡単に作れます。
画像は紛失。
◯粉もの(お好み焼き、たこ焼き)
こちらも火加減を失敗すると焦げ付くものです。
画像は巨大たこ焼き。30分くらいコンロで加熱しました。その間、火加減の調整はせずにこの仕上がり。
温度管理をセンサー任せにするだけで簡単に焼き色の付いた仕上がりとなります。
関連記事:片手鍋で作る巨大たこ焼き
◯パンケーキ、ホットケーキ
お菓子も簡単に作れます。砂糖を多く使うので焦げ付いたり温度管理が重要なものもセンサーを頼りにすれば簡単に作れます。
このときは少し温度が高すぎましたが、160℃に設定すればもっとマイルドな色になります。
関連記事:炭酸とマヨネーズを使うことでパンケーキがふわふわになる理由
◯ステーキ、ハンバーグ、魚のソテー
肉や魚の調理にも最適です。せっかくのいい肉でも焦げ付いたら台無しになってしまいます。焦げずに焼き色がつく温度をしっかり維持可能です。
焼き色がつく温度を維持され、それ以上に温度が上がらないので焦げ付きません。センサーに頼ればワンランク上の焼き物を安定して作ることができます。
◯餃子
餃子も楽勝です。パリパリでこんがり焼き色の付いた薄皮も簡単に作れます。
おわりに
ガスコンロに付いているセンサーは、火力を勝手に下げるうざい機能の一つではなく、焦げ付きを防いでくれる便利なものです。
この機能をうまく使えば温度が過剰に上がらず、テフロンコーティングのフライパンでもコーティングが剥がれにくく長持ちします。
火力は一定で与えるものではなく、一定温度になるようにコントロールするもの、機械が温度をコントロールしてくれるくらいの認識でいいんじゃないかな。
一年間使っての不満は、鉄のフライパンの最初の空焚きができないくらいでしょうか。ちょっと工夫すればできるのでそこまでの不満というわけではありませんが。
というわけで、センサー付きのコンロ便利だよって話を終わりにします。
コメント