はじめに
2020年、Anovaは精密な温度制御のできるオーブンを発売しました。
なんでも低温での発酵や低温調理から高温が必要なパン焼きまで可能だとか。機能としてはスチームの有無、ファンの強度設定、フードプローブが標準機能として付いています。特にフードプローブは大変便利で、食材に挿して内部温度を測定できます。そのため、加熱温度を上げて芯温を確認しながら調理を行えば調理時間の短縮が可能です。
と、特殊な機械のように見えますが、スチームコンベクションオーブンです。通称スチコン。業務用の機器としてはよくありますが、使い勝手のよい家庭用品はこれまでありませんでした。ヘルシオ等のオーブンレンジではできない低温調理や蒸し料理を得意としているので、スチコンが高くて手が出なかった人にはぴったりではないでしょうか。
Anova Precision Ovenの詳細なスペックはこちらからご覧ください。
発酵から低温調理、煮る、焼くまでこなし、庫内の容量も大きいので購入しました。
Anova Precision Ovenの購入
購入はAnovaの公式サイトから購入しています。海外から物を購入したことがない人は戸惑ってしまうかもしれませんが、必要項目に入力して決済すればちゃんと届きます。ただし、関税がかかります。今回は5000円くらいでした。
それでは購入したオーブンをご覧ください。サイズが569 x 450 x 358 mmなのでデカいです。
開くと庫内灯が点灯します。
フードプローブは庫内左面の上部にあります。取り外しもできるので不要なときは外しておきましょう。
付属品は、網が二枚、バット一枚です。
Anova Precision Ovenの調理例
まずはフードプローブを使い低温調理をしてみます。
芯温がモニターやアプリで確認でき、到達してから芯温まで温度を下げて保持します。
取り出すとこんな感じです。肉汁が漏れてきています。
さっと表面を焼いて切ってみると、断面はうっすらピンク色でちゃんと低温調理できて良そうな感じがします。(芯温測定しながらなので失敗の使用がないんですが)
お皿に盛り付けるころにはいい色に発色しています。
他にもスチームを加え250℃まで上げバゲットを焼くとこんな感じになります。まだまだパン焼きが上手ではありませんが、外側もしっかり焼けていて美味しく仕上がります。
焼き芋はちゃんと焼けばしっとりで蜜がたっぷりでてくる絶品焼き芋が焼けます。
あと、お茶の製茶につかっています。細かく温度制御ができるので、青殺や乾燥、火入れに大活躍です。
注意点
仕様では電圧が120V、周波数が60Hzとなっています。日本で使うには電圧が若干低いのでパワーがちょっと不足して加温に時間がかかるかもしれません。仕様上の最高温度250℃に達することは確認していますがどうなんでしょうね。
また、アメリカの周波数は60Hzです。日本では東日本が50Hzなので2割くらい性能が低い電気となっております。周波数が直接影響するのは回転機器で、オーブンに組み込まれてる回転機器はファンくらいなのであまり影響はないと思います。ただし、ちゃんと使いたい人は変圧器なり用意しましょう。
電源のコネクタは例によって3Pコネクタなので2P変換器が必要です。
Anova Precision Ovenとヘルシオや石窯との違い
Anova Precision Ovenはスチームコンベクションオーブンです。レンジ機能は付いていません。一方でヘルシオや石窯ドームはオーブンレンジでレンジ機能が付いています。また、高機能なので自動調理が沢山あります。
特にヘルシオは、ヘルシオデリというシャープ公式の食材配達サービスがあります。このサービスでは、商品を購入すると下ごしらえ済みの食材が配達され、ヘルシオで調理するといったものです。
こういう調理家電は高機能ゆえ使いこなせないという悩みがありましたが、ヘルシオはその一歩先を開拓しています。ただし、低温調理器のような低温側での温度制御はできません。オーブンを使って低温調理を行いたいのであれば、ヘルシオのようなオーブンレンジは不向きと言えます。
Anova Precision Ovenはヘルシオや石窯ドームのような機械に組み込まれているレシピやモードは存在しません。アプリにレシピがあり、それを使うことができます。また、任意で色々なパラメータを設定でき、精密な制御がされているため家庭用の実験器具として重宝しています。
他のオーブンは設定温度は超えちゃうし、温度の上下が大きく、庫内を一定の温度で保つのが苦手でした。Anova Precision Ovenにはそれがないといった印象を受けます。
おわりに
興味本位と温度制御装置が欲しかったのでAnova Precision Ovenを購入しました。
温度制御は精密で、パン生地の発酵、茶葉やドライフルーツの乾燥から低温調理、パン焼きまで幅広く使えます。国内のヘルシオや石窯ドームも魅力ですが、レンジが組み込まれていたり、低温側の温度選択が不自由なので今回は見送りました。
Anova Precision Ovenを検討されている読者の方は思い切って買ってしまってもいいと思います。低温側の安定性は抜群なので、製茶やドライフルーツ、ドライハーブの作成に最適と言えます。
庫内も広いのでチキンもパンも多段調理もできます。
購入は、公式ウェブサイトのみです。販売代理店もなければ並行輸入品も見かけません。個人輸入になってしまうので、関税を払う必要があります。と言っても普通の通販とかわらないので、気になる方は買ってもいいと思います。
コメント
コメント一覧 (4件)
気になっていた商品でした!貴重なレビューありがとうございます!!
フジモトさん、コメントありがとうございます。
他に気になることがあったら何なりとお申し付けください。
良い商品を紹介して頂きありがとうございます
>サイズが569 x 450 x 358 mm
これは幅569*奥行450*高さ358であってますか?
はい、あってます。