中国原産の平べったいモモ。美味しいので見かけたら食べてみましょう。
はじめに
蟠桃(ばんとう)と呼ばれるモモをご存知でしょうか。古くは西遊記で孫悟空が食べ不老不死を得たと言われる大変縁起のよいモモです。味も大変美味しく、日本で一般的な白桃系のモモに近い味をしています。
中国原産で中国やヨーロッパで普通に生産されていると聞きます。一方で日本では生産量が少なく、身近なスーパーで見かけることはまずありません。その希少性から購入できるのは百貨店や青果に力を入れている八百屋、産地の農産物直売所に限られます。
今回はモモの産地の農産物直売所で購入できたのそいつを食べてみます。
蟠桃の外観や重さ
蟠桃は形が個性的です。平のように見えますが歪んでいて表面も凸凹しています。色は赤く一般的な白桃系と似た色です。産毛もあり、形以外は一般的なモモとかわりありません。
大きさはこぶし大。重さは140g程です。普通のモモの半分程度の重さになります。種も小さく可食部が多いのでお得感のある品種です。
蟠桃を食べる
切り方は普通のモモと同じです。包丁で一周切ってから捻じれば簡単に種が外れます。あとは適当に切って並べるだけ。
味は普通のモモの上位互換です。きめ細かくしっとりしていて濃厚。香りも良くすごく甘くて美味しかったです。以前、中国出身の方が中国のモモが一番美味しいアルヨ(意訳)と仰っていて、彼の言ってたモモはこれだったんだ、と理解しました。確かにこれは美味しい。
果物は食べる場所で味が違ったりすることが多いのですが、蟠桃はそれがありませんでした。実が小さく一口で上部から下部まで食べてしまえるのに由来するのかなと思います。
普段は糖度を測らないのですが、試しに糖度を測ると16でした。普通のモモの糖度が13程なので、数字からしてもそりゃ美味しいよねという結果です。
一緒に食べた母が大変気に入ったらしく、神棚にあげていました。
縁起物みたいなものなので正しい使い方なのかなと思います。
おわりに
蟠桃は平で歪んだ形をした奇妙なモモです。味は大変良く、日本の白桃に近い味をしています。糖度も高く今回食べたものは16(普通のモモは13程)ありました。中国の方から日本のモモよりも美味しいと聞いており、ここまで美味しいとは思いませんでした。
購入できる場所は、産地の農産物直売所や青果に強い八百屋や百貨店です。通販でも購入でき、アマゾンや楽天でも購入できます。
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