炒め物はほろ苦く、スープでは濃厚な葉の味を味わえます。オススメは豚バラ肉で巻いたロールキャベツやシチューです。
はじめに
カーボロネロはイタリア語です。日本では黒キャベツと呼ばれていて、近年店頭でも見かけるようになってきた新しい野菜になります。
日本での知名度はまだまだですが、イギリスやスウェーデンではとても人気のある野菜として知られています。
アブラナ科の作物なのでキャベツやケールに似たものと思われますが、濃厚な味が特徴の大変美味しい作物です。しかし、生では苦みが強いため加熱調理に向きます。
今回、色々作った中で特に美味しかったものを紹介します。
ロールキャベツの作り方
コンソメで煮てロールキャベツとグラタンにします。
○材料
カーボロネロ 6枚
豚バラ肉 6-12枚
生姜 親指くらい
水 600mL
コンソメ 固形2個
チーズ ひとつかみ
○工程
1.電子レンジ500W、30-60秒加熱する
2.太い葉脈を取る
3.肉を葉に1-2枚のせて巻く
4.水、コンソメ、ロールキャベツを鍋に入れ沸騰してから10分煮る
5.一部を取り出して耐熱皿に並べチーズをのせる
6.焼き色をつけるためオーブンで10-15分焼く
(器具によるが、出力はオーブントースター上のみ600W程度)
ざっくりの流れはこんな感じです。それでは詳細の作り方を。
電子レンジでチンしたカーボロネロはほうれん草のようにクタッとします。硬い中心の葉脈を取り除いたり数cm置きに切り込みを入れたりして巻きやすくします。
豚バラ肉をのせて巻き取ります。
このあたりはものすごく簡単。
解けないように爪楊枝で固定するといいと思います。
あとは水、コンソメ、生姜を入れて沸騰してから10分くらい煮ればスープは完成です。ここから一部を取り出しグラタンにします。
耐熱皿に一部を取り出しチーズを適当にかけてオーブンに入れます。出力は上部のみの600W程度で10-15分も焼けばしっかり焼き色がつきます。
グラタンの仕上がりはこちら。しっかり焼き色がついてとても美味しそうに見えます。
ロールキャベツの仕上がりはこちら。こちらも控えめにいって美味しそうに見えます。
さて、これらの味ですが、まずは普通に調理したロールキャベツとスープです。水中で加熱したことによって苦味が抜けます。程よい苦味とキャベツの仲間とは思えない強い味がします。
スーブに溶け出した苦味がコンソメと調和してものすごく美味しくなってます。ずっとすすってたいくらい美味しい。
そしてグラタンですが、チーズを加えただけで別の料理になります。こちらも大変美味しゅうございます。
特にスープは調理が終わるまで20分程度なのでホント楽。
シチューの作り方
特に難しい作り方はせず、ルーの箱に記載された作り方で問題ありません。ブロッコリーやキャベツの代わりにカーボロネロを加えるだけです。ルーの箱にはキャベツやブロッコリーが記載されていないことも多いので、その場合は3-4枚入れます。
切り方は芯ごとざく切りにして煮るだけです。
シチューのいいところは、牛乳に含まれるカルシウムがシュウ酸を不溶化してくれるため、シュウ酸独特のえぐみが減るところです。
シチューにすると緑色も栄え、力強い味が印象的なものになります。
アサリを加えてクラムチャウダー風にしてもいいし、ホワイトソースとしてグラタンに用いてもいいのでぜひお試しください。
おわりに
珍しい品種のカーボロネロという作物を調理しました。
レンジでチンしてから肉で巻けば簡単にロールキャベツみたいな形になります。そしてコンソメで煮ればすぐに完成します。調理時間が短く手抜きに感じるくらいですが、その美味しさは手間から想像できないくらい力強く美味しいものです。
また、シチューにしても大変美味しくいただけます。
まだ見慣れないカーボロネロ。もしスーパーや直売所で見かけたら購入してスープにしてみてください。力強い味の虜になること間違いなしです。
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