呪われた食材を食べてみます。
はじめに
サツマイモは、中南米原産の作物で大航海時代以降、世界中に広まった作物です。
これにはちゃんと理由があって、窒素固定菌と共生するためどんな土地でも育ち、芋は貯蔵性が高く保存が効くためといったところでしょうか。
葉も蔓も芋も食べることができるので飢饉の対策になることから江戸時代には栽培が推奨され、日本各地で栽培されるようになりました。
一方で、戦時中の食糧難でも栽培が推奨され、食べるものがないから蔓を食べさせられた、嫌という程食べたからもう食べたくない、といった感じで呪いのように語り継がれてきました。
さながら呪われた作物と言ったところですね。
今回はこいつを食べてみましょう。食べるツルと呼ばれる部分は、茎と葉の間の部分になります。
調理法
〇材料
ツル 100g
ニンニク 1片
ショウガ ニンニクと同量
サラダ油 小さじ1
味覇 小さじ1/4
とろみをつけるレシピもあるのでその場合は適当に水溶き片栗粉をつかいましょう。味覇使わなくても塩コショウでも十分かと思います。
味付けは結構薄めなので調整してください。
〇工程
1.ツルを食べやすい大きさにきる。ニンニクは薄切り、ショウガは細切りにしておく。
2.フライパンをあたため油を引き、ニンニクを炒め香りを立てる
3.ツルを加え軽くひが通ったら味付けして完成
特に難しい工程はありません。さっと炒めて食べましょう。
いちおう写真を撮りながら作ったので出来があるまでの様子も見てください。
まず、ツルを切ります。葉っぱは虫食いもあったので今回は取り除きます。葉も食えるらしいので入れたいかたはどうぞ。
フライパンにニンニク、ショウガを加え香りがたつまで加熱します。
香りが立ってきたらツルを加えます。
あとは味付けして盛り付けて完成となります。簡単ですね。
さて、その味ですが、めちゃくちゃ美味しいです。シャキシャキしていて癖もありません。ツルときいていたので、スジがあるのかと思いましたが、それもないです。
これ、普通に野菜として使えるやつじゃん。なんで今まで食べてこなかったんだろうって不思議に思います。
まぁ、先代の方々が呪いのように、戦時中に食べたアレと言って刷り込んでいたのでしょうがないのですけど。もうそういう方々も減ってきているので、こういった食材を色眼鏡なしに食べれてとてもいいんじゃないかな。
おわりに
今回はサツマイモのツルを食べてみました。
おじいちゃん世代から呪いのように、食べるようなものじゃない(意訳)と聞いてきましたが、全然そんなことなく、とっても美味しい食材でした。
広く栽培されている作物でツルを食べるための品種もあるそうですが、スーパーではまず見かけません。栽培している人にお願いして購入する等して入手するしかないといったところです。
とても美味しいから普通にスーパーで入手できるくらい手軽な食材になってほしいと思います。
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