本格的なシュクメルリの作り方|グルジア(ジョージア)料理

目次

はじめに

グルジア(現ジョージア)は黒海の東岸にある国です。あまり知られている国ではありませんが、料理が非常に美味しく食べた人を虜にします。しかし、日本でグルジア料理を食べれるお店はほとんどなく現状では限られたロシア料理屋のメニューに少しあるといった程度です。

2019年に一部の松屋で期間限定メニューとしてシュクメルリが販売され、ジョージア大使館メンバーがシュクメルリを食べ絶賛したことから話題を呼び、松屋全店で販売されるに至りました。その後、食品メーカーからレトルト食品が出たり、テレビで紹介されたりと目に触れる機会が増え、日本で一番身近なグルジア料理のひとつになりました。

今回は、現地のレシピに基づいた本格的なシュクメルリの作り方を紹介します。

シュクメルリについて

シュクメルリは一言で言ってしまえばホワイトシチューです。具材は鶏肉とニンニク、牛乳、スパイスのみのシンプルなものです。

今回紹介するのは、発祥の地と言われる村に何世紀も前から伝わる伝統のレシピです。シンプルな材料と簡単な調理工程で誰でも作れます。

日本の家庭で作られるホワイトシチューは、コンソメやブイヨンが用いられていますが、シュクメルリにはコンソメやブイヨンを使いません。それでは美味しくなかろうと思う方もいると思いますが、そんなのは気にせず作ってみてください。びっくりするくらい美味しいので。

後述しますが、使用する材料で見かけないものはフェネグリークというスパイスのみです。フェネグリークはカレー粉のような香りがします。グルジアでよく使われるスパイスの一つなので本格的なものを楽しみたい場合は使用しましょう。

最近ではスーパーで販売されているところも多いのでスパイス類の陳列棚にあると思います。なければ通販をご利用ください。

作り方

〇材料

  • 鶏モモ肉    500 g
  • ニンニク    10 片
  • 牛乳      500 mL
  • フェネグリーク 小さじ 2
  • コリアンダー  小さじ 2
  • 塩       小さじ 1
  • オリーブオイル 大さじ 2

好みで黒コショウ、ハーブ類(オススメはパクチー、フェンネル、パセリ)、チーズを加えるともっと美味しくなります。

〇工程

STEP
鍋にオリーブオイルを引き鶏モモ肉に焼き色をつける
STEP
鶏モモ肉をいったん取り出す
STEP
ニンニク、フェネグリーク、コリアンダーを加え香りが立つまで加熱
STEP
牛乳、塩を加え鶏モモ肉を戻し煮立ったら完成

調理工程はこれだけ。超簡単で30分くらいで作れちゃいます。

それでは画像付きで詳細な作り方を紹介します。

鍋にオリーブオイルを引いて温めておきます。

肉を加え火を通しつつ焼き色を付けます。

火が通ったら肉だけを取り出しオリーブオイルと鶏から出た油は残します。がっつりと焼き色を付けたほうが見た目的にはいいのですが、味はそこまでかな。茶色くなるまで焼くよりもきつね色くらいにしておいたほうが美味しく作れます。

残った油にニンニクとフェネグリーク、コリアンダーを加え香りが立つまで温めます。

香りが立ってくるとものすごく美味しそうな匂いがしてきます。この香りが立つ瞬間に立ち会うと、やばいものを錬成してしまったと、勝利を確信します。

牛乳、塩、鶏モモ肉を戻してひと煮立ちさせたら完成となります。味見をして塩が足りないようだったら少し足しましょう。

皿に盛り付けて食べましょう。

さて、その味ですが、優勝です。パンを付けて最後の一滴まで食べたいくらいなのでバゲットも併せて用意しましょう。

ここに溶けるチーズを乗せて生のパクチーかフェンネル、パセリあたりの香りをつけると更に美味しくなります。

こちらはチーズとパセリを乗せたものです。

チーズを加えると、うま味がプラスされとろみもつくため濃厚な味わいとなります。松屋の味に近づくので松屋の再現をしたい場合にはチーズは必須です。

よく見かけるレシピには、シチューのルーやコンソメといった素材を使用します。このレシピではそういった既製品を加えていません。シンプルな素材の割にすごく美味しく感じます。

ジョージアの代表的な料理のハルチョーやヒンカリといった料理もめちゃくちゃ美味しいのでシュクメルリを美味しく感じたなら他のジョージア料理を作ってみてはいかがでしょうか。

おわりに

何世紀も昔から伝わる伝統レシピときいて正直どうなのかなと思いましたが杞憂でした。こんなに簡単に作れてこの美味しさなら大満足です。

松屋に行かずともグルジア料理のシュクメルリを自宅で簡単に作ることができます。

これを食べたらジョージアでジョージア人に作られた本場のシュクメルリを食べてみたいと思うこと間違いなしです。

使用する材料で普段見かけることのないものはフェネグリークだけです。グルジア料理ではよく使われるスパイスなので代用せずにフェネグリークを使ってみてはいかがでしょうか。余る心配をする方もいますが、リピードで何度も使用するのですぐに無くなってしまいます。

これまで作ったグルジア(ジョージア)料理も合わせてご覧ください。

参考資料

ゲムリエリア

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメント一覧 (4件)

  • 読者さん、情報ありがとうございます!
    売り切れで食べ逃してしまったのでこれは嬉しい。
    1月が待ち遠しいですね。

    作り方はさほど難しくないのでぜひ作ってみてください。

  • レシピ参考にさせていただきました。

    思っていたより手軽にできて、
    美味しかったです。

  • 焦橋さん、コメントありがとうございます。
    作ってみると簡単なんですよね。美味しく作れたようで何よりです。

コメントする

CAPTCHA


目次