最高に美味しい枝豆「くろさき茶豆」を知ってほしい

枝豆好きの新潟県民が愛してやまない黒埼茶豆。2017年に地理的表示(GI)保護制度へ登録され名実ともにブランド枝豆となりました。

はじめに

くろさき茶豆は、新潟市の旧西蒲原郡黒埼町で作付される茶豆です。この地域は信濃川から分流した中ノ口川が流れており、肥沃な土壌となっております。そこで栽培される茶豆はとても美味しいことが有名で黒埼茶豆として売り出されていました。

2017年に地理的表示(GI)が認められ「くろさき茶豆」としてブランド化して販売するに至ります。その地理的表示(GI)保護制度は農水省HPによると次のように解説されています。

 地域には長年培われた特別の生産方法や気候・風土・土壌などの生産地の特性により、高い品質と評価を獲得するに至った産品が多く存在しています。これら産品の名称(地理的表示)を知的財産として保護する制度が「地理的表示保護制度」です。
 農林水産省は、地理的表示保護制度の導入を通じて、それらの生産業者の利益の保護を図ると同時に、農林水産業や関連産業の発展、需要者の利益を図るよう取組を進めてまいります。

農水省HPより

国からのお墨付きをもらった「くろさき枝豆」の魅力を余すことなく書き綴ってみます。

新潟県民の枝豆愛

ちょっと茶豆から話はそれますが、枝豆の話をすこし。平成27年作況調査より、枝豆のデータ上位5都道府県のデータをまとめてみます。新潟の収穫量は3位ですが、収穫した枝豆の6割しか出荷されていません。残りはというと出荷せずに自家消費します。他県のを見ると、その消費量が尋常じゃないのは一目瞭然です。

都道府県名収穫量出荷量
千葉7,1806,070
山形5,9804,830
新潟5,620 3,380 
北海道5,530 5,150 
埼玉 5,510 4,190 
農水省 平成27年作況調査(野菜)より

自家消費する量が半端じゃありません。どのくらい食べるのかというとこのくらい。これで1-2人前。

ちなみに「ハネ物」と呼ばれる出荷基準を満たせなかった豆。1粒しか入っていなかったり、折れていたり、形が悪かったり。味は出荷されるものを同じ。大皿にのった枝豆が毎日食卓に並びます。夏の間はずっと。

茶豆に限らず、収穫時期の異なる豆を植え初夏から晩秋にかけて食べてるってのが実際のところです。

そんな枝豆大好きの新潟県民が特別視するのが「くろさき茶豆」になります。

くろさき茶豆の特徴

茶豆特有の香ばしい香りが強く、茹でている段階から良い香りがします。味は甘みが強い豆です。豆の薄皮は茶豆という名称が表しているように茶色く、薄皮を剥くと緑色をしています。

薄皮が気にならなく茶豆特有の香りを楽しみたい場合は薄皮ごと、枝豆の甘みを楽しみたい場合は薄皮を取りながら食べるなど、味わい方を選ぶことができます。

くろさき茶豆の歴史

くろさき茶豆は、だだちゃ豆がご先祖様で、大正時代に種が持ち込まれたことに由来します。その後、香りや味の良い種を選び世代交代を重ねることで現在のくろさき茶豆となります。

戦後の減反制作により米の代わりに枝豆を作付けすることが多くなり、昭和40年代後半には黒埼茶豆として知られるようになりました。

この品種は栽培が難しいと言われ、収穫時期も短いので美味しい枝豆を出荷するための生産方法や出荷基準があり、これらを満たすことで2017年4月に地理的表示(GI)保護制度へ登録されました。

くろさき茶豆の美味しい理由

出荷基準が明確にされており、8割程度しか実入りしていないものしか収穫・出荷されません。また、収穫は日が昇る前の早朝に終え、2、3粒入ったものを選別する作業が行われます。

スーパーで見かける枝豆は、実入りしてパンパンで見栄えするのですが、実は固くあまり美味しくありません。一方でくろさき茶豆は実入りが8割程なので見た目は薄く見栄えしませんが、実は柔らかく見た目以上に香り、味がしっかりしています。

栽培される地域は信濃川の下流域になり、肥沃な土壌で枝豆の栽培に適した場所で栽培されるのも美味しい理由の一つになります。

調理法

茹でる一択になります。ホイル焼きで焼ける量じゃありません。粗塩で洗い産毛を落として煮立ったお湯に入れます。湯で時間は5-10分。塩濃度は4%くらい。うちはクタクタになった柔らかい豆が好きなので湯で時間は長めの10分くらいにします。硬いものが好きな方は5分程でOKです。

茹で終わったら薄く敷き粗熱をとって終わりです。一晩寝かせて塩味がよく染み込むと更に美味しくなります。

ホイル焼きは香りがいいんだけど、やっぱり新鮮な美味しい枝豆を多量に少量の塩水で茹でるのが一番です。

おわりに

地理的表示(GI)保護制度で登録された「くろさき茶豆」。地域の歴史、生産方法、出荷基準など認められてのものです。

親戚に生産者がいますが、そんなの抜きにして本当に美味しい枝豆なので見かけたら是非手にとって見て下さい。ネット通販でも購入できるので興味があれば是非購入してみてはいかがでしょうか。

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