昔は良かったなっていう幻想

なんでこういう言葉がでるのかってのを自分の経験をからまとめてみます。

はじめに

よく耳にする言葉です。おじいちゃん、おばあちゃん、両親やそのまわり、もっと年齢が近い学校や職場の先輩、はたまた同級生からも、「昔はよかったなぁ」といいた言葉が聞けます。自分でも昔は良かったなぁって言葉があるくらいだけど、よく考えてみるとそんなに昔ってよかったのかなーってかなり疑問です。

昔はよかった

昔は良かった。本当に良かった。小学校では友達と門限まで遊んだり、中高では友達となんとなくダベってるだけで楽しかったり、大学では自由になることが多くて刺激的ですべてが楽しかったり。社会人になってからは仕事を通してこれまでにない面白さがあったり。つまり、過去を思い返すと面白い、楽しい、良かった思い出ばかり。

つまり、良い記憶しか残っていません。

悪い記憶はどうなるのか

忘れます。辛い記憶ばっかり残ってしまうと人間は壊れてしまいます。抑えてけて否定し続けて嫌な思いをずーっと与え続ければうつ病になるのは火を見るより明らかで、そういう人を見てきた人も多いと思います。

ただ、すべての嫌な記憶を忘れるってわけではなく、トラウマとして残ってしまうこともあります。でも、日常に起こる嫌なこと、事細かく覚えていますか?おそらく、あ、そういえばそんなことあったな、嫌な思いをしたなって位しか残ってないのではないのでしょうか。

代表的なのは失恋だと思います。あんなに辛い思いするくらいならもうしないって思っても、いつの間にか忘れてしまいます。そしてまた恋をすると言った感じ。あと、女性だと、出産の痛みは覚えてないと聞きます。痛かったって記憶はあるけど、どれくらい痛かったか、とか覚えてなかったりするらしいです。

昔と今におもう

今、社会がギスギスしていてみんなに余裕がありません。社会のせいにした気持ちはわかりますし、実際にやりかたが良くなかったものもたくさんあります。当時を生きた人が本当に将来を悪くしようとして動いた結果ではないとは思います。

お年寄りの方は昔は良くて今はなってないって人いますよね。自分が作った社会を否定しないでほしい。一生懸命作った日本がこんなです。どう責任をとってくれるんでしょうか。少なくとも、若者は悪い、なってないなんて言わないですよね。

食材、料理はどうなのか

いちおう料理ブログなんでこちらについても。

食材については、よく天然のものが美味しいはずだって言われてます。実際は品種改良されて野菜なら苦味がなく、果物は甘いものが出てきています。昔のものが美味しかったというのは、美味しくなかったという記憶を忘れて美味しかったという記憶しか残っていないことによるものでしょう。また、調理についても同様で、新しい調理方法が開発されています。低温調理なんかその代表です。

おわりに

昔はよかったと思うのは、悪かった記憶を忘れて良かった思い出が残ることだと思います。実際に昔のこときかれると、悪い思い出よりいい思い出ばかりでてきます。でも、本当に昔が良かったかと言われると微妙で良いことも悪いこともあって切り口によるってことです。

トイレが汲み取り式がいいか、小学校からLINEがあるのがいいのかとか本当によかったか疑問です。ネットを通して知らない知識か経験の一端に触れられることは素晴らしいことです。これらを定量的に数値化して差し引きしていいか悪いかという話をすれば説得力もあるかもしれませんけど、あやふやな記憶、感情であーだこーだってのは卵と鶏の話と一緒で結論がありません。

昔は良かったと感傷に浸るのもたまには必要ですけど、他人に押し付けるものではありません。今をどうやって生きるか、これからどうやって良くしていくか考えるほうが建設的です。

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